
私は日本語で書かれた英語の参考書を使用して独学で英文法を学んだあと、フィリピンの語学学校が提供するオンラインクラスを受講しました。
当然ながら、授業は英語で行われたのですが、すでに知っている簡単な文法でも、先生が使う英語の文法用語や説明の言い回しがわからず、内容を理解できないことが多々ありました。
例えば、adjective が「形容詞」だと知らなかったので、先生がその働きを説明していても、何の話なのかわかりませんでした。
そのような経験から、留学先で効果的に学習するためには、事前に英語の文法用語を学んでおくことが大切だと感じました。
さらに、文法用語を覚えるだけでなく、先生がどのような英語を使って説明するのかを知っておくことも、英語で行われる授業を理解するために役立つと思います。
このブログシリーズでは、日本語で学んできた英文法を復習しながら、先生が授業で説明する場面を想定した英文と日本語訳を掲載しています。
また、文法の基本ルールや具体的な例文に加え、似た文法の違いや、覚えておくと授業で役立つ英単語や英語表現も紹介しています。
さらに、各記事の最後には、先生の説明が聞き取れなかったときや、自分から質問したいときに使える定型表現も紹介しています。
今回の基礎編 Part1では、品詞、文の要素と基本文型、be動詞と一般動詞、名詞と冠詞の基本ルールを説明しています。
読者の皆さんがすでに身に付けている英文法の知識を、英語で行われる授業でも活かせるようになる助けになれば嬉しいです。
フィリピンの英語教員免許を持ち、バギオの語学学校で英語を教えていたGrit留学のジェニーが監修しています。
※この記事は「留学前に知っておきたい英語の文法用語と、先生が使う説明表現」シリーズの【基礎編 Part 1】です。
【基礎編】は、以下の3記事で構成しています。
▶ 【品詞・文型】基礎編 Part 1(この記事)
▶ 【現在形・過去形・進行形】基礎編 Part 2
▶ 【未来・助動詞・比較】基礎編 Part 3
1. 品詞(Parts of Speech)
英語の授業では、先生が noun や adjective などの文法用語を使って説明します。
日本語で「名詞」「形容詞」と言われれば理解できても、英語の名前を知らないと、説明の途中で戸惑ってしまうことがあります。
まずは、基本となる8種類の品詞を確認しましょう。
① 英語の8種類の品詞
| 日本語 | 英語 | 発音記号(米国) | 役割と例 |
|---|---|---|---|
| 名詞 | Noun | /naʊn/ | 人、物、場所、考えなどを表します。teacher、school、English |
| 動詞 | Verb | /vɝːb/ | 動作や状態などを表します。study、eat、be |
| 形容詞 | Adjective | /ˈædʒ.ek.tɪv/ | 名詞などの性質や状態を表します。beautiful、difficult |
| 副詞 | Adverb | /ˈæd.vɝːb/ | 動詞や形容詞などに情報を加えます。slowly、very |
| 代名詞 | Pronoun | /ˈproʊ.naʊn/ | 名詞や名詞句の代わりなどに使います。I、she、they |
| 前置詞 | Preposition | /ˌprep.əˈzɪʃ.ən/ | 場所、時間、関係などを表します。in、on、at |
| 接続詞 | Conjunction | /kənˈdʒʌŋk.ʃən/ | 単語や語句、節などをつなぎます。and、but、because |
| 間投詞 | Interjection | /ˌɪn.t̬ɚˈdʒek.ʃən/ | 驚きや喜び、痛みなどの感情を表します。oh、wow、ouch |
なお、冠詞(Article)は、限定詞(Determiner)の一種です。
詳しくは、この後の「名詞の基本ルール」で紹介します。
② 英文の中で品詞を確認してみましょう
例えば、彼女の毎朝の勉強習慣に驚いている場面の英文です。
➣ Wow! Every morning, she carefully reads a difficult article and takes notes for her English class.
おぉ!彼女は毎朝、難しい記事を注意深く読み、英語の授業のためにノートを取っているんですね。
習慣について話しているので、現在形を使っています。
この英文には、8種類すべての品詞が含まれています。
| 単語 | 品詞 | 日本語 |
|---|---|---|
| Wow | Interjection | 間投詞 |
| she | Pronoun | 代名詞 |
| reads | Verb | 動詞 |
| difficult | Adjective | 形容詞 |
| notes | Noun | 名詞 |
| carefully | Adverb | 副詞 |
| for | Preposition | 前置詞 |
| and | Conjunction | 接続詞 |
このように、英文の中で単語がどのような役割をしているのかを確認すると、品詞の違いが理解しやすくなります。
③ 先生は英語でどのように説明するのでしょうか?
語学学校の先生が、先ほどの英文を使って品詞を説明する場面を想定してみましょう。
先生の説明例 1:形容詞(Adjective)
Look at the word “difficult.” It’s an adjective because it describes the noun “article.”
「difficult」という単語を見てください。これは形容詞です。名詞の「article」がどのようなものかを説明しているからです。
先生の説明例 2:副詞(Adverb)
Now look at “carefully.” It’s an adverb. It tells us how she reads the article.
次に「carefully」を見てください。これは副詞です。彼女がどのように記事を読むのかを表しています。
先生の説明例 3:前置詞(Preposition)
“For” is a preposition. The phrase “for her English class” tells us why she takes notes.
「for」は前置詞です。「for her English class」という語句は、彼女が何のためにノートを取るのかを表しています。
④ 形容詞と副詞の違いを英語で理解してみましょう
形容詞(Adjective)と副詞(Adverb)は、混同しやすい品詞の一つです。
次の2つの英文を比べてみましょう。
➣ She is a careful driver.
彼女は注意深い運転手です。
careful = Adjective(形容詞)
careful は名詞のdriverがどのような人なのかを表しています。
➣ She drives carefully.
彼女は注意深く運転します。
carefully = Adverb(副詞)
carefully は動詞のdrivesを修飾し、どのように運転するのかを表しています。
先生の説明を想定した英語
An adjective describes a noun. An adverb can describe a verb.
形容詞は名詞を説明します。副詞は動詞を説明することができます。
In the first sentence, “careful” describes the driver. In the second sentence, “carefully” tells us how she drives.
最初の文では、carefulが運転手の特徴を表しています。2つ目の文では、carefullyが彼女の運転の仕方を表しています。
なお、副詞は動詞だけでなく、形容詞やほかの副詞を修飾することもあります。
⑤ ここで覚えておきたい単語・表現
ここで覚えておきたい単語
▶ describe:説明する、特徴を表す
▶ modify:修飾する
先生が An adjective modifies a noun. と説明した場合、「形容詞は名詞を修飾する」という意味です。
ここでの modifies は、describes に近い意味で使われています。
describe と modify は、英文法の説明で知っておくと役立つ単語です。
ここで覚えておきたい英語表現
▶ Look at …:〜を見てください。
▶ It tells us how …:どのように〜するのかを表します。
▶ It tells us where …:どこで〜するのかを表します。
▶ It tells us why …:なぜ〜するのかを表します。
これらは、先生が文法を説明するときに使う英語表現として覚えておくと役立ちます。
2. 文の要素と基本文型(Sentence Structure)
英語の授業では、先生が subject(主語)、verb(動詞)、object(目的語)などの言葉を使って、英文の構造を説明します。
日本語で英文法を勉強したことがある人なら、S・V・O・Cという記号を見たことがあるのではないでしょうか。
これらの記号が表す英語とその役割を理解しておくと、先生による英文の構造の説明が理解しやすくなります。
① S・V・O・Cの意味を確認しましょう
| 記号 | 英語 | 発音記号(米国) | 意味と役割 |
|---|---|---|---|
| S | Subject | /ˈsʌb.dʒekt/ | 主語。文が誰や何について述べているのかを示します。 |
| V | Verb | /vɝːb/ | 動詞。動作や状態などを表します。 |
| O | Object | /ˈɑːb.dʒekt/ | 目的語。動詞が表す動作や気持ちの対象などを示します。 |
| C | Complement | /ˈkɑːm.plə.ment/ | 補語。主語や目的語の性質、状態などを説明します。 |
前の章で紹介した「品詞(Parts of Speech)」は単語の種類を表しますが、S・V・O・Cは文の中での役割を表します。
例えば、Englishは名詞(Noun)ですが、I study English. という文では、目的語(Object)の役割をしています。
② 英語の5つの基本文型
英文の基本的な構造は、日本の英文法では5つの文型に分類されます。
それぞれの文型を、簡単な例文で確認してみましょう。
第1文型:S + V(主語+動詞)
➣ I agree.
私もそう思います。
S = I(主語)
V = agree(動詞)
主語と動詞で構成される文です。動詞の後に目的語はありません。
第2文型:S + V + C(主語+動詞+補語)
➣ The room is clean.
その部屋はきれいです。
S = The room(主語)
V = is(動詞)
C = clean(補語)
cleanは主語のThe roomがどのような状態なのかを説明しています。
このように、補語が主語について説明する場合、Subject Complement(主格補語)と呼びます。
第3文型:S + V + O(主語+動詞+目的語)
➣ I study English.
私は英語を勉強します。
S = I(主語)
V = study(動詞)
O = English(目的語)
Englishは、何を勉強するのかを示す目的語です。
第4文型:S + V + O1 + O2(主語+動詞+間接目的語+直接目的語)
➣ She teaches me English.
彼女は私に英語を教えます。
S = She(主語)
V = teaches(動詞)
O1 (IO) = me(間接目的語)
O2 (DO) = English(直接目的語)
この文には目的語が2つあります。
meは「誰に」、Englishは「何を」教えるのかを表しています。
英語による文法の説明では、O1 + O2の代わりにIO + DOが使われることがあり、それぞれIndirect Object(間接目的語)、Direct Object(直接目的語)と呼びます。
第5文型:S + V + O + C(主語+動詞+目的語+補語)
➣ I keep my room clean.
私は自分の部屋をきれいに保っています。
S = I(主語)
V = keep(動詞)
O = my room(目的語)
C = clean(補語)
cleanは目的語のmy roomがどのような状態なのかを説明しています。
このように、補語が目的語について説明する場合、Object Complement(目的格補語)と呼びます。
③ 先生は英語でどのように説明するのでしょうか?
語学学校の先生が、先ほどの英文を使って文の構造を説明する場面を想定してみましょう。
先生の説明例 1:主語・動詞・目的語(S + V + O)
Look at the sentence “I study English.” “I” is the subject, “study” is the verb, and “English” is the object.
「I study English.」という文を見てください。「I」は主語、「study」は動詞、「English」は目的語です。
The object tells us what I study.
目的語は、私が何を勉強するのかを表しています。
先生の説明例 2:主語と補語(S + V + C)
In the sentence “The room is clean,” “clean” describes the subject, “the room.” It’s a complement, not an object.
「The room is clean.」という文では、「clean」が主語の「the room」の状態を説明しています。これは目的語ではなく補語です。
先生の説明例 3:目的語と補語(S + V + O + C)
Look at “I keep my room clean.” “My room” is the object, and “clean” describes the object. So “clean” is a complement.
「I keep my room clean.」を見てください。「my room」は目的語で、「clean」はその目的語の状態を説明しています。したがって、「clean」は補語です。
④ 目的語(Object)と補語(Complement)の違い
目的語と補語は、どちらも動詞の後に置かれることがあるため、違いを理解しておきましょう。
➣ She likes music.
彼女は音楽が好きです。
musicは、彼女が何を好きなのかを示す目的語(Object)です。
➣ She is happy.
彼女は幸せです。
happyは、主語のSheがどのような状態なのかを説明する補語(Complement)です。
先生の説明を想定した英語
An object tells us who or what is affected by the verb. A complement gives us more information about the subject or object.
目的語は、動詞が表す動作などの対象となる人や物を示します。補語は、主語や目的語について、さらに情報を加えます。
このように、文の中で単語が果たしている役割を理解すると、先生が英文の構造を説明するときに理解しやすくなります。
⑤ ここで覚えておきたい英語表現
▶ word order:語順
▶ come before …:〜の前に来る
▶ come after …:〜の後に来る
▶ give more information about …:〜についてさらに情報を加える
例えば、先生が次のように説明することがあります。
In a basic statement, the subject usually comes before the verb.
基本的な平叙文では、通常、主語は動詞の前に置かれます。
3. be動詞と一般動詞(The Verb Be and Other Verbs)
英語の動詞には、am、is、areなどのbe動詞と、study、work、likeなどの一般動詞があります。
どちらも日本語で学んだことがあると思いますが、英語の授業では、先生がそれぞれの使い方や否定文、疑問文の作り方を英語で説明します。
まずは、基本的な違いを確認しましょう。
① be動詞(The Verb Be)の基本
be動詞は、人や物の状態、特徴、立場などを表すときに使います。
現在形では、主語によってam、is、areを使い分けます。
| 主語(Subject) | be動詞 |
|---|---|
| I | am |
| He、She、It | is |
| You、We、They | are |
例えば、次の英文です。
➣ I am a student.
私は学生です。
➣ She is happy.
彼女は幸せです。
➣ They are at school.
彼らは学校にいます。
② 一般動詞(Other Verbs)の基本
一般動詞には、study(勉強する)、work(働く)、eat(食べる)、like(好きである)などがあります。
例えば、次の英文です。
➣ I study English.
私は英語を勉強します。
➣ She works at a hotel.
彼女はホテルで働いています。
➣ They like music.
彼らは音楽が好きです。
③ 肯定文・否定文・疑問文の違い
be動詞と一般動詞では、否定文と疑問文の作り方が異なります。
それぞれを比較してみましょう。
| 文の種類 | be動詞 | 一般動詞 |
|---|---|---|
| 肯定文 | She is a student. | She studies English. |
| 否定文 | She is not a student. | She does not study English. |
| 疑問文 | Is she a student? | Does she study English? |
be動詞の場合
否定文では、be動詞の後ろにnotを置きます。
疑問文では、主語とbe動詞の順番を入れ替えます。
▶ 否定文:S + be + not + …
▶ 疑問文:Be + S + …?
一般動詞の場合
現在形の否定文では、動詞の前にdo notまたはdoes notを置きます。
疑問文では、主語の前にdoまたはdoesを置きます。
▶ 否定文:S + do/does + not + V(原形)+ …
▶ 疑問文:Do/Does + S + V(原形)+ …?
he、she、itなどが主語の場合は、doesを使います。
その後ろの動詞は原形になるため、Does she studies English? とは言いません。
なお、会話ではis notをisn’t、does notをdoesn’tのように短縮することも一般的です。
④ 先生は英語でどのように説明するのでしょうか?
先生が肯定文を否定文や疑問文に変える方法を説明する場面を想定してみましょう。
先生の説明例 1:be動詞の否定文
Look at the sentence “She is a student.” To make it negative, add “not” after “is.”
「She is a student.」という文を見てください。否定文にするには、「is」の後ろに「not」を加えます。
Now we have “She is not a student.”
これで「She is not a student.」になります。
先生の説明例 2:be動詞の疑問文
To make a question with “be,” put the verb before the subject.
be動詞を使って疑問文を作るには、動詞を主語の前に置きます。
“She is a student” becomes “Is she a student?”
「She is a student.」は「Is she a student?」になります。
先生の説明例 3:一般動詞の疑問文
With other verbs, we usually use “do” or “does” to make a question.
一般動詞では、通常「do」または「does」を使って疑問文を作ります。
Look at “She studies English.” We use “does” because the subject is “she.”
「She studies English.」を見てください。主語が「she」なので「does」を使います。
After “does,” use the base form of the verb. So we say “Does she study English?”
「does」の後ろには動詞の原形を使います。そのため、「Does she study English?」となります。
⑤ ここで覚えておきたい英語表現
先生が英文の作り方を説明するときによく使う文法用語と表現です。
| 英単語 | 発音記号(米国) | 日本語 |
|---|---|---|
| Affirmative | /əˈfɝː.mə.t̬ɪv/ | 肯定の |
| Negative | /ˈneɡ.ə.t̬ɪv/ | 否定の |
| Question | /ˈkwes.tʃən/ | 質問、疑問文 |
▶ make a question:疑問文を作る
▶ make it negative:それを否定文にする
▶ change the word order:語順を変える
▶ base form:動詞の原形
▶ put A before B:AをBの前に置く
▶ add A after B:AをBの後ろに加える
例えば、先生が次のように説明することがあります。
Change the word order to make a question.
語順を変えて疑問文を作ってください。
Use the base form of the verb after “does.”
「does」の後ろには動詞の原形を使ってください。
これらの表現を覚えておくと、先生が英文の作り方を説明するときにも理解しやすくなります。
4. 名詞の基本ルール(Nouns and Articles)
英語の授業では、先生が singular(単数形)、plural(複数形)、countable(数えられる)、uncountable(数えられない)などの用語を使って、名詞のルールを説明します。
これらの意味を知っておくと、名詞の形や冠詞(a、an、the)の使い方について、英語で説明されたときにも理解しやすくなります。
まずは、基本的なルールを復習しましょう。
① 単数形と複数形(Singular and Plural)
数えられる名詞には、1つを表す単数形(Singular)と、2つ以上を表す複数形(Plural)があります。
複数形は、通常、名詞の最後に-sや-esを付けて作ります。
ただし、不規則に変化する名詞もあります。
| 単数形(Singular) | 複数形(Plural) |
|---|---|
| book | books |
| class | classes |
| child | children |
例えば、次の英文です。
➣ I have one book.
私は本を1冊持っています。
➣ I have two books.
私は本を2冊持っています。
2つ目の文では、本が2冊あるため、bookを複数形のbooksにしています。
② 数えられる名詞と数えられない名詞(Countable and Uncountable Nouns)
英語の名詞には、数えられる名詞(Countable Nouns)と、数えられない名詞(Uncountable Nouns)があります。
数えられる名詞(Countable Nouns)
book、apple、studentなどは、1つ、2つと数えることができます。
➣ She has three apples.
彼女はリンゴを3個持っています。
数えられない名詞(Uncountable Nouns)
water、milk、informationなどは、通常、そのまま1つ、2つとは数えません。
➣ I need some water.
私は水が少し必要です。
数えられない名詞には、通常、aやanを付けたり、複数形の-sを付けたりしません。
また、information(情報)やhomework(宿題)も数えられない名詞です。
日本語では数えられそうな言葉でも、英語では数えられない名詞として扱われることがあります。
なお、アメリカ英語の文法説明では、Countable Nounsを Count Nouns、Uncountable Nounsを Noncount Nouns と呼ぶこともあります。
③ 冠詞(Articles)の基本的な使い方
冠詞には、a、an、theがあります。
aとanは不定冠詞(Indefinite Articles)、theは定冠詞(Definite Article)と呼ばれます。
| 冠詞 | 基本的な使い方 | 例 |
|---|---|---|
| a | 特定されていない1つのものを表すときに使います。 | a book |
| an | aと同じ役割ですが、直後の言葉が母音の音で始まるときに使います。 | an apple |
| the | どの人や物を指しているのかが特定できるときに使います。 | the book |
aとanは、単数形の数えられる名詞に使います。
一方、theは単数形、複数形、数えられない名詞のいずれにも使えます。
aとtheの違いを確認してみましょう。
➣ I have a book.
私は本を1冊持っています。
➣ The book is on my desk.
その本は私の机の上にあります。
最初の文では、どの本なのかを特定していないため、aを使っています。
2つ目の文では、先ほど話題にした本を指しているため、theを使っています。
また、aとanの使い分けは、次に来る言葉のスペルではなく、発音によって決まります。
例えば、a university はuで始まりますが、最初の音が子音なのでaを使います。
冠詞を使わない場合もあります。
➣ I like books.
私は本が好きです。
➣ I drink water every day.
私は毎日水を飲みます。
このように、複数形の数えられる名詞や数えられない名詞について、一般的なことを述べる場合には、冠詞を付けないことがあります。
なお、第1項で紹介したように、冠詞(Article)は限定詞(Determiner)の一種です。
限定詞には冠詞のほか、this、that、my、yourなども含まれ、名詞が何を指しているかなどを示す働きがあります。
④ 先生は英語でどのように説明するのでしょうか?
語学学校の先生が、名詞の形や冠詞の使い方を説明する場面を想定してみましょう。
先生の説明例 1:単数形と複数形
Singular means one. Plural means more than one. We usually add “-s” to make a noun plural.
単数形は1つ、複数形は2つ以上を意味します。通常、名詞に「-s」を付けて複数形を作ります。
For example, “one book” becomes “two books.”
例えば、「one book」は「two books」になります。
先生の説明例 2:数えられる名詞と数えられない名詞
We can count books. We can say “one book” or “two books.” So “book” is a countable noun.
本は数えることができます。「one book」や「two books」と言えるので、「book」は数えられる名詞です。
But “water” is uncountable. We don’t use “a” or “an” before it. We can say “some water.”
一方、「water」は数えられない名詞です。その前に「a」や「an」は使いません。「some water」と言うことができます。
先生の説明例 3:a、an、theの使い分け
We use “a” or “an” when we’re talking about one thing that isn’t specific. We use “the” when we’re talking about a specific thing.
特定されていない1つのものについて話すときは「a」または「an」を使います。特定のものについて話すときは「the」を使います。
Remember, we use “an” before a vowel sound. It depends on the sound, not the first letter.
覚えておいてください。「an」は母音の文字ではなく、母音の音で始まる言葉の前に使います。
⑤ ここで覚えておきたい単語・表現
ここで覚えておきたい単語
| 英単語 | 発音記号(米国) | 日本語 |
|---|---|---|
| Singular | /ˈsɪŋ.ɡjə.lɚ/ | 単数形の |
| Plural | /ˈplʊr.əl/ | 複数形の |
| Countable | /ˈkaʊn.t̬ə.bəl/ | 数えられる |
| Uncountable | /ʌnˈkaʊn.t̬ə.bəl/ | 数えられない |
| Determiner | /dɪˈtɝː.mə.nɚ/ | 限定詞 |
ここで覚えておきたい英語表現
▶ more than one …:1つより多い〜
▶ add “-s” to …:〜に「-s」を付ける
▶ make a noun plural:名詞を複数形にする
▶ before a vowel sound:母音の音で始まる言葉の前に
▶ We use A when B:BのときにAを使います。
例えば、先生が次のように説明することがあります。
Add “-s” to the end of the noun to make it plural.
名詞を複数形にするために、語尾に「-s」を付けてください。
We use “the” when we’re talking about something specific.
特定のものについて話すときは「the」を使います。
これらの表現を覚えておくと、先生が名詞や冠詞のルールを説明するときにも理解しやすくなります。
付録:授業で使える英語表現
英語の授業では、先生の説明が聞き取れなかったり、文法用語の意味がわからなかったりすることもあります。
そんなときに、自分から質問したり、もう一度説明してもらったりするための英語表現を紹介します。
なお、以下の例文で使っている Could you …? は、Would you …? に置き換えても、同じように丁寧な依頼表現になります。
また、聞き返すときや説明が理解できなかったときには、文頭に Sorry, を添えることもできます。
① 先生の話を聞き取れなかったとき
▶ Could you say that again?
もう一度言ってもらえますか?
▶ Could you speak a little more slowly?
もう少しゆっくり話してもらえますか?
② もう一度説明してほしいとき
▶ Could you explain … again?
〜についてもう一度説明してもらえますか?
例えば、形容詞についてもう一度説明してほしい場合は、次のように言えます。
Could you explain adjectives again?
③ 説明を理解できなかったとき
▶ I don’t understand this part.
この部分がわかりません。
▶ Could you give me another example?
別の例を挙げてもらえますか?
④ 単語の意味を尋ねたいとき
▶ What does … mean?
〜はどういう意味ですか?
例えば、carefully の意味を知りたい場合は、次のように質問できます。
What does “carefully” mean?
⑤ 文法用語や文法の違いを確認したいとき
▶ What part of speech is …?
〜は何の品詞ですか?
▶ What’s the difference between A and B?
AとBは何が違うのですか?
例えば、形容詞と副詞の違いを尋ねる場合は、次のように言えます。
What’s the difference between an adjective and an adverb?
丁寧にお願いするときの表現
Could you …? だけでも丁寧な依頼表現ですが、please を加えるとさらに丁寧になります。
please は動詞の前にも文末にも置けます。
▶ Could you please explain this again?
▶ Could you explain this again, please?
どちらも「もう一度説明していただけますか?」という意味です。
これらの表現は、単語や文法用語を入れ替えることで、さまざまな場面で活用できます。
わからないことをそのままにせず、先生に質問して理解を深めるために、ぜひ覚えてどんどん使ってみてください。
このシリーズの関連記事を紹介
この記事は「留学前に知っておきたい英語の文法用語と、先生が使う説明表現」シリーズの【基礎編 Part 1】です。
3編からなる【基礎編】のPart 2とPart 3は、次のような内容です。
ぜひあわせてご覧ください。
▶ 【現在形・過去形・進行形】基礎編 Part 2
基礎編 Part 2では、現在形と現在進行形、過去形と過去進行形の基本的な使い方や違いなどを取り上げています。
また、付録として、初級者向けの授業で先生がよく使う指示文や質問文も紹介しています。
▶ 【未来・助動詞・比較】基礎編 Part 3
基礎編 Part 3では、willとbe going toを使った未来表現、助動詞、比較級・最上級などを取り上げます。
また、似た文法の使い分けについて、先生が英語でどのように説明するのかも紹介します。
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