バギオ・A&J ECO:実体験に基づく宿泊・食事・施設・周辺環境レビュー【前編】

フィリピンのバギオにある語学学校A&J ECO Campusの学生寮を斜め横から見た外観

A&J ECO Campus(エーアンドジェイ・エコキャンパス)は、フィリピンのバギオにある語学学校の中でも、個性のある学校のひとつです。

市内のにぎやかな商業エリアから離れた場所にあり、自然に囲まれ、静かで落ち着いた学習環境が整っています。

今回、私たちはA&J ECO Campusに3泊4日で滞在させていただき、ECO Villa(エコ・ビラ)での宿泊を体験し、学校の食事をいただき、キャンパス周辺のさまざまな施設も見て回りました。

この記事では、こうした実体験をもとに、A&J ECO Campusでの日常生活が実際にどのようなものなのかを具体的に紹介し、留学先としてご自身に合う環境かどうかを判断するための参考になる情報をお伝えします。

前編では、ECO Villaの客室や設備の使い心地、Wi-Fiの接続状況、校内カフェ、キャンプエリア、フィットネスジム、停電時に校内の電力を支える発電機設備について詳しく紹介します。


※この記事は前・後編の【前編】です。
後編はこちら👇
[バギオ・A&J ECO:実体験に基づく宿泊・食事・施設・周辺環境レビュー【後編】]

この記事のポイント

▶ 私たちの訪問時は日本人学生の比率が低く、より英語環境に身を置きたい方にとって、有力な選択肢のひとつになり得ます。

▶ 自然に囲まれた静かで落ち着いた環境は、リラックスした留学生活を求める方や、シニア層、家族留学に適しています。

▶ ECO Villaは、滞在スペースが広い部屋タイプのひとつで、リビングルーム、ベランダ、簡易キッチン、温水と冷水の両方が使えるバスルームの洗面台を備えています。

▶ 食事は料理の質が高く満足できる内容で、私たちが訪問した語学学校の中でも、新鮮でおいしいサラダが特に印象的でした。

▶ バーベキュー、焚き火、映画鑑賞、ライブパフォーマンスなど、自然に囲まれたキャンパス環境を活かした月例アウトドアアクティビティがあり、A&J ECO Campusをユニークな存在にしています。

▶ 日本語教師体験プログラム(L.E.P.)という独自プログラムがあり、学生はIrisan National High School(イリサン公立高校)で地元の高校生に英語を使いながら日本語を教える体験ができます。

私たちが宿泊したECO Villa

松の木に囲まれたA&J ECO CampusのECO Villaと隣接するゴルフ練習場
松の木に囲まれたA&J ECO CampusのECO Villaと隣接するゴルフ練習場

前回訪問時は、Premium UnitのSuite Roomに宿泊させていただきました。
今回は、プライベート感のある平屋タイプの宿泊施設、ECO Villaに滞在させていただきました。

A&J ECOの宿泊施設はいずれも快適に過ごせるよう整っていますが、ECO Villaはその中でも、家族、夫婦、またはプライバシーと快適さを重視する方にとって、特に快適な宿泊タイプのひとつです。

私たちには、自然に囲まれた、設備の整ったコテージのように感じられました。

ECO Villaのリビングスペースと簡易キッチン

大きな窓から緑を望める、ソファとシングルベッドを備えたECO Villaのリビングルーム
大きな窓から緑を望める、ソファとシングルベッドを備えたECO Villaのリビングルーム

ECO Villaは1棟貸し切りタイプの宿泊施設で、リビングルームにはシングルベッド、寝室にはクイーンベッドが設置されています。

リビングルームにはソファやテーブルもあり、大きな窓からはキャンパス内の緑が見え、室内にいながらA&J ECO Campusらしい自然を感じられる空間になっています。

家族で利用する場合は最大4名まで宿泊可能で、必要に応じて学校がシングルベッドを追加してくれるそうです。

ソファセットと簡易キッチン、シューボックスを備えたECO Villaのリビングルーム
ソファセットと簡易キッチン、シューボックスを備えたECO Villaのリビングルーム

短い滞在でしたが、リビングルームで快適に過ごすことができました。
作業をする場所としてだけでなく、週末の間は軽食を取ったりコーヒーやお茶を飲んだりするスペースとしても利用しました。

簡易キッチンには、小型冷蔵庫、電子レンジ、電気ケトル、電気コンロ、食器類が備えられています。
私たちは冷蔵庫と電気ケトルだけを使いましたが、問題なく使うことができました。

週末にリビングスペースで取った軽食

La Unionで購入したマグロの刺身を食べるJhenny(左)と、ブランチ前に食べた韓国のカップヌードル(右)
La Unionで購入したマグロの刺身を食べるJhenny(左)と、ブランチ前に食べた韓国のカップヌードル(右)

A&J ECOでは、平日は1日3食、週末と祝日はブランチと夕食の2食が提供されます。

そのため、土曜日の朝はブランチまでの間に、リビングスペースでカップヌードルを食べたり、コーヒーを飲んでくつろいだりしました。

また、La Union(ラ・ウニオン)の観光から戻った後には、現地で購入したマグロの刺身を食べたりもしました。

小さなことではありますが、軽食を取りながらゆっくり過ごせるスペースがあることで、一般的な学生寮というより、自宅のようにくつろげる滞在空間に感じられました。

ECO Villaのベランダ

松の木の景色を望める、テーブルセットを備えたECO Villaの屋根付きベランダ
松の木の景色を望める、テーブルセットを備えたECO Villaの屋根付きベランダ

他のタイプの部屋とは異なり、ECO Villaにはリビングルームから出られるベランダがあります。
屋根付きのベランダはウッドデッキで奥行きがあり、テーブルセットと手洗いシンクも備えられています。

正直なところ、今回の滞在中にここで長い時間を過ごしたわけではありませんが、あると嬉しいスペースです。

少し休憩したいとき、外の空気を吸いたいとき、またはコーヒーを飲みながらゆっくりしたいときなどに利用できる快適な場所です。

ベッドルーム

クイーンベッド、収納チェスト、壁掛け鏡を備えたECO Villaのベッドルーム
クイーンベッド、収納チェスト、壁掛け鏡を備えたECO Villaのベッドルーム

先程も書きましたが、ベッドルームにはクイーンベッドが配置されています。
ベッドの両側にはサイドテーブルがあり、スマートフォンなど小物を置くのに役立ちました。

また、とても気に入ったのが収納チェストと壁掛け鏡です。
鏡の横にはコンセントも付いているので、ヘアドライヤーを使ったりガジェット類の充電をしたりできます。
チェストの上をテーブルのように使えるため、ドレッサーとしても使用できます。
引き出しの容量も大きく、実際に私たちの衣類を収納して快適に使うことができました。

今回の滞在中に気づいた小さな変化のひとつが、ベッドサイドの窓に、すりガラス調のフィルムが貼られていたことです。
前回訪問したときにはなかったもので、実用的な改善だと感じました。

ECO Villaはゴルフ練習場やキャンプエリアの近くにあるため、スイングの練習に向かう学生や、キャンパス内を散歩する学生が部屋の前を通ることもあります。

そのため、このような小さな改善もありがたく感じました。
ただ、ベッドルームの一部の窓にはフィルムが貼られていなかったので、すべての窓に貼ってもらえると、より外からの視線を気にせずに過ごせると思いました。

バスルーム

トイレとシャワーエリア、中央に洗面台を備えたECO Villaのバスルーム
トイレとシャワーエリア、中央に洗面台を備えたECO Villaのバスルーム

バスルームはとても使いやすかったです。

特に良かったのは、洗面台で温水と冷水の両方が使えることです。
日本では使えるのが普通のことですが、フィリピンの語学学校では、洗面台でお湯が使える設備は意外と多くありません。

小さなことに思えるかもしれませんが、実際に滞在してみると快適さが大きく違いました。

また、シャワーエリアの床に敷く滑り止めマットも用意されており、安全面や使いやすさへの配慮も感じられました。
水圧も十分で、日常的に快適に使うことができました。

さらに、シャワーエリアの小物置やソープホルダー、トイレエリアのタオルハンガーも使用しやすかったです。

気になった点としては、洗面台の上に設置されているガラス棚です。
顔を洗うときに前かがみになると、頭をぶつけそうに感じたため、洗面台を使う際は少し注意が必要でした。

Wi-Fiの速度と接続状況

ECO Villaの中で測定したWi-Fi速度(23Mbps/27Mbps)
ECO Villaの中で測定したWi-Fi速度(23Mbps/27Mbps)

ECO VillaのリビングエリアでのWi-Fi速度測定結果です。

1日目(夜):23Mbps
2日目(朝):27Mbps

測定結果に大きな差はありませんでした。
一般的なWeb閲覧、メール、SNSの利用、動画視聴にはおおむね十分な接続状況でした。

ただし、実際の使用感には少しばらつきがありました。
インターネット閲覧やオンライン動画の視聴では大きな問題はありませんでしたが、Instagramに写真や動画をアップロードする際には、想像より時間がかかることがありました。

そのため、速度測定の数値が良好でも、実際のWi-Fi使用感は常に安定しているとは限らないと思いました。

なお、これはあくまで私たちがECO Villaで利用した際の感想です。
インターネットの接続状況は、部屋のタイプ、部屋やキャンパス内での位置、同時に接続している利用者数などによって変わる可能性があります。

また、フィリピンでは学校側のWi-Fi設備に問題がなくても、元のインターネット回線が不安定になることがあり、その場合は端末側の通信にも影響することがあります。

その他の施設

Eco Café

校内カフェで提供された飲み物(左)と、ガラス張りのEco Café外観と屋外パラソル席(右)
校内カフェで提供された飲み物(左)と、ガラス張りのEco Café外観と屋外パラソル席(右)

校内には、四方がガラス張りで明るい雰囲気の小さなカフェもあります。
寒い日や雨の日でもキャンパス外に出ることなく、コーヒーやお茶を楽しめるので便利です。

A&J ECOのキャンプエリア

中央のファイヤーピットと多目的デッキスペースを備えたA&J ECO Campusのキャンプエリア
中央のファイヤーピットと多目的デッキスペースを備えたA&J ECO Campusのキャンプエリア

キャンプエリアには、周囲を囲むように多目的デッキスペースが設けられており、腰掛けたり、テントを設営したりと、さまざまな用途で活用できます。

私たちが訪れた日は天気が良く、タープとキャンプチェアが設置されていました。
中央には、キャンプファイヤー用のファイヤーピットもあります。

訪問中にキャンプやアウトドア関連のアクティビティは予定されていませんでしたが、A&J ECOではこの場所を使ったイベントが月に1回ほど開催されています。
地元アーティストによるライブパフォーマンス、バーベキュー、焚き火、映画鑑賞会、レンガ造りのピザ窯を使ったピザ作りなど、さまざまなアクティビティを楽しむことができます。

このような機会は、フィリピンの語学学校、特にバギオの語学学校ではかなり珍しいものです。キャンプエリアそのものも、語学学校ではあまり見かけません。

今回は参加できませんでしたが、キャンプエリアに立って周囲を見渡すと、イベント時にはとても賑やかな交流の場になることが容易に想像できました。

一方で、静かな日には、クラスメイトや友人とリラックスしたり、授業のノートを見返したり、本を読んだりする場所としても使いやすいスペースです。

フィットネスジム

大きなガラス窓と、有酸素運動・筋力トレーニング用の器具を備えた校内フィットネスジム
大きなガラス窓と、有酸素運動・筋力トレーニング用の器具を備えた校内フィットネスジム

キャンパス内には、あまり広くはないですがフィットネスジムもあります。
トレッドミルやエアロバイク、クロストレーナーなどの有酸素運動用器具や、ラットプルダウン・ロープーリー機能付きハーフラックやダンベルなどの筋力トレーニング用器具が備わっています。

特に気に入ったのがトレッドミルです。
それぞれにモニターが設置されており、動画などを見ながら運動ができます。
また、正面は大きなガラス窓になっているので、昼間はキャンパスの緑豊かな景色を眺めながら走るのも気持ち良さそうでした。

キャンパス全域をカバーする発電機設備

A&J ECO Campusの正門外に設置された発電機室と、その奥にある体育館
A&J ECO Campusの正門外に設置された発電機室と、その奥にある体育館

これまで、学校の発電機設備について詳しく触れることはありませんでした。
しかし、今回の滞在中に停電を経験し、その重要性を実感したため紹介します。

金曜日の朝、バスルームの電気温水器がリセットされていました。
真太郎と「短時間の停電でもあったのかな」と話していましたが、部屋の照明やコンセントなどは問題なく使用できました。

その後、朝食をいただくためにダイニングホールへ向かいました。
ホールの照明やモニターも通常どおり作動しており、朝食も普段と変わらず用意されていました。
私たちだけでなく、ほかの学生の皆さんも朝食を楽しんでいました。

朝食後、A&Jのオフィスに日本人マネージャーの前田さんを訪ねた際、朝から停電が続いていることを初めて知りました。

A&J ECO Campusには、キャンパス全域をカバーできる発電機が設置されていることは知っていました。
しかし、停電中でもこれほど制約を感じることなく生活できるだけの容量があるとは思っていませんでした。

発電機室はキャンパスの正門外に設置されているため、滞在中に動作音や排気ガスが気になることもありませんでした。
もちろん正門付近まで行けば音は聞こえると思いますが、キャンパス内で過ごしている間はまったく気付きませんでした。

その後、学校施設全体の見学やヘッドティーチャーへのインタビューも行いましたが、電気の使用が制限されている施設はなく、停電していることさえ忘れてしまいました。

夕方に学校近くのミニマートを訪れると、店内は暗く、数か所にろうそくが置かれていました。
そこで改めて停電のことを思い出し、店員の方に尋ねたところ、バギオ市の広い範囲で停電が続いているとのことでした。

発電機は普段あまり目立たない存在ですが、停電中でも通常に近い生活を続けられるだけの設備が整っていることは、留学生にとって大きな安心材料だと感じました。
授業に加え、食事や照明などの生活環境も維持されるため、学生は停電を意識することなく学習に集中できます。

もちろん燃料などの関係で運転時間に制限があると思いますが、少なくとも今回経験した朝から夜までの停電では、不便や不具合を感じることはありませんでした。

日本に比べて停電が多く、特に台風シーズンには停電が発生しやすいバギオにおいて、キャンパス全域をカバーできる発電機は、留学生活を支える大切な設備だと思います。


※この記事は前・後編の【前編】です。

後編では、A&J ECO Campusで実際にいただいた朝食、昼食、夕食、週末のブランチを写真とともに紹介します。
料理の内容だけでなく、味や献立の組み合わせ、盛り付け、滞在中に感じた食事全体の満足度も詳しくまとめました。

さらに、徒歩圏内のミニマートや周辺店舗、Irisan National High School(イリサン公立高校)と連携した日本語教師体験プログラム(L.E.P.)、A&J ECO Campusが向いている方・向いていない方についても紹介しています。

また、宿泊施設や校内施設、立地やバギオ市内中心部と学校間のアクセスに関するよくある質問も掲載しています。

食事や周辺環境を含め、A&J ECO Campusでの留学生活をより具体的に知りたい方は、後編もあわせてご覧ください。

後編はこちら👇
[バギオ・A&J ECO:実体験に基づく宿泊・食事・施設・周辺環境レビュー【後編】]


A&J ECO Campus(エーアンドジェイ・エコキャンパス)にご興味をお持ちの方は、
学校情報ページもぜひご覧ください。
学校の特徴やコース内容など、留学先の検討に役立つ詳細情報を掲載しています。

ご質問やご相談は、メールまたはLINEでお気軽にお問い合わせください。




バギオ A&J ECO  Campus(エーアンドジェイ・エコ・キャンパス)の管理棟の正面外観

▶ バギオ・A&J ECO Campus(エーアンドジェイ・エコキャンパス)の学校情報はこちら

この記事を書いた人

石川 ジェニー/Grit留学 留学アドバイザー

フィリピンの教員免許を持っている元英語講師。
フィリピン・バギオの語学学校で、留学生を対象にESL、IELTS、TOEICを指導していました。
大学で学んだ英語教育の知識、語学学校訪問や講師へのインタビューをもとに、英語学習やフィリピン留学に関する情報を発信しています。
また、バギオでの生活体験を活かし、現地文化やフィリピンでの滞在をより充実させるためのスポットについても紹介しています。