
2026年2月から3月にかけて、私は夫の真太郎とともに、かつて暮らした街、フィリピンのバギオ市に約1か月滞在しました。
今回の滞在は、現地の英語語学学校を訪問し、授業や学生生活の様子を実際に確かめることが主な目的でしたが、私にとっては家族に会う里帰りも兼ねた旅でした。
学校訪問の合間には、家族と過ごしたり、バギオの街を歩いたりしながら、現地のカフェや食文化にも触れました。
その一つが、バギオ大聖堂のすぐ隣にあるGood Shepherd Café(グッド・シェパード・カフェ)です。
この記事では、店内の様子やメニュー、私たちが注文したドリンク、お土産、アクセス方法などを紹介します。
それに加え、バギオ名物のウベジャムや、フィリピンのストリートフードについても触れていますので、ぜひ最後までお楽しみください。
Good Shepherd Caféとバギオ名物のウベジャム
日本を出発する前から、私はGood Shepherd Caféが気になっていました。
もともとウベ(Ube)が好きで、フィリピンで親しまれてきたこの食材が、ドリンクやデザートにどのように使われているのか、実際に確かめてみたいと思っていたからです。
ウベは、鮮やかな紫色が特徴のヤムイモの一種です。
近年は世界的に注目され、「次の抹茶」と呼ばれることもありますが、フィリピンではそれよりずっと前から親しまれてきました。
ウベハラヤ(ウベを砂糖やミルクなどと煮詰めた甘いペースト)や、ハロハロ(かき氷にさまざまな具材を加えたフィリピン定番のデザート)をはじめ、アイスクリーム、ケーキ、パンなど、さまざまなスイーツに使われています。
自然な甘みとほのかなナッツのような風味、目を引く紫色も、ウベならではの魅力です。

バギオでは、Good Shepherd Convent(グッドシェパード修道院)として知られる施設のウベジャムが、代表的なお土産として広く知られています。
修道女が運営に関わるMountain Maid(マウンテン・メイド)の社会事業では、働きながら学ぶ学生ワーカーや職員、原料を供給する農家が商品づくりに関わり、その販売は若者の教育や成長を支える活動にもつながっています。
Good Shepherd独自のウベジャムは1976年に生まれ、現在ではバギオを代表する名物の一つになりました。
近年、ウベはパリやロンドン、アメリカ各地のカフェやスイーツ店でも見かけるようになっています。
そんな中、ウベジャムで知られるバギオに、ウベを使ったドリンクやデザートを楽しめるGood Shepherd Caféが誕生しました。
Good Shepherd CaféとGood Shepherd Conventは、名前は似ていますが、運営主体も場所も異なります
カフェは修道院の支援を受けて2025年7月に開業した独立店舗で、修道院が直接運営しているわけではありません。
また、有名なウベジャムを購入できるGood Shepherd ConventはGibraltar Road(ジブラルタル・ロード)にあるため、訪れる際は場所を間違えないよう注意してください。
Good Shepherd Caféの場所と周辺の雰囲気

バギオを離れるまで残り1週間あまりとなった頃、私の妹と真太郎と一緒に、ようやくGood Shepherd Caféを訪れることにしました。
カフェは、Session Road(セッションロード)沿いにあるPorta Vaga Mall(ポルタ・ヴァガ・モール)の屋上階にあります。
地元住民にも観光客にも有名なBaguio Cathedral(バギオ大聖堂)のすぐ隣にあるため、初めて訪れる方でも見つけやすい場所です。
入口のすぐ外には屋外席もあります。
Porta Vaga MallのSkyzone Bazaar(スカイゾーン・バザール)に面しており、売り場を見て回る買い物客や、大聖堂を訪れた人たちが行き交う、にぎやかな雰囲気でした。
Good Shepherd Caféの店内

私たちが訪れたのは日曜日の午後4時頃でしたが、意外にも店内は混雑していませんでした。
屋外席はすでに埋まっていたため、私たちは店内席を利用することにしました。

カフェの1階にはカフェカウンターとレジ、ケーキやパンのショーケース、お菓子が並ぶ棚があり、カフェの2階には客席があります。
2階はシンプルながら居心地がよく、グループでも1人でも利用しやすいテーブルが並んでいました。
特に印象に残ったのは、大きなガラス窓越しに見えるバギオ大聖堂の美しいステンドグラスです。
カフェそのものとは関係のない景色ですが、その眺めのおかげで店内の雰囲気がさらに心地よく感じられました。
店内は静かで、Taylor Swift(テイラー・スウィフト)の曲が流れていましたが、音量は大きすぎず、会話もしやすかったです。
Good Shepherd Caféのメニュー

Good Shepherd Caféでは、コーヒーだけでなく、看板メニューのウベを使った創作ドリンクのほか、フィリピンの家庭的な料理や地元ならではの名物料理も楽しめます。
現地の料理を試してみたい方にもおすすめのカフェです。
ランチメニューには、コーディリエラ地方に伝わる燻製肉のkiniing(キニイング)を使った特製パティが特徴のShepherd’s Burger(シェパーズ・バーガー)があります。
チーズ、目玉焼き、ホットハニーを自家製のブリオッシュバンズで挟んだバーガーです。
Kiniing Burger Steak(キニイング・バーガー・ステーキ)には、目玉焼きとグレービーソースのほか、コーディリエラ地方、特にマウンテン・プロビンスで栽培される伝統的な濃い紫色の在来米、Balatinaw(バラティナウ)を使ったガーリックライスが添えられています。
Dirty Fries(ダーティー・フライズ)は、皮付きの厚切りフライドポテトに、チーズ入りハラペーニョソース、グレービーソース、スモーキーな牛ひき肉をかけたメニューです。
Crispy Chicken Fillet(クリスピー・チキン・フィレ)は、カリッと揚げた鶏肉にグレービーソースとバラティナウ米を添えています。
朝食メニューも終日注文できます。
フィリピンの定番朝食として、フィリピン風ソーセージのBaguio Longganisa(バギオ・ロンガニーサ)や、甘辛く味付けした牛肉を使ったSirloin Beef Tapa(サーロイン・ビーフ・タパ)も用意されています。
軽食には、キャッサバケーキ、Classic Bibingka(クラシック・ビビンカ)、Ube-Bibingka(ウベ・ビビンカ)などがあります。
ビビンカはクリスマスシーズンに特に親しまれているフィリピンの米粉菓子で、ウベ・ビビンカではウベを使った鮮やかな紫色のアレンジを楽しめます。

カフェで使用しているコーヒー豆が、ベンゲット州Atok(アトック)の農園から仕入れたものだと知り、うれしくなりました。
アトックでは標高約1,700mの高地でアラビカコーヒーが栽培されており、フィリピンで最も高く評価されているアラビカコーヒーの一つとされています。
現地で手摘みされた豆を使ったコーヒーを、同じコーディリエラ地方にあるバギオで味わえるのも魅力です。
Long Black(ロングブラック)、Latte(ラテ)、Cappuccino(カプチーノ)などの定番のコーヒーメニューに加え、個性的なドリンクもそろっています。
シグネチャーメニューには、Mountain Maid(マウンテン・メイド)のピーナッツブリトルを加えたPeanut Brittle Latte(ピーナッツ・ブリトル・ラテ)や、エスプレッソとオレンジを組み合わせたOrange Espresso(オレンジ・エスプレッソ)、抹茶とコーヒーを合わせたDirty Matcha(ダーティー・マッチャ)などがあります。
このほか、凍らせたコーヒーキューブをミルクに溶かしながら楽しむLatte Iced Cubes(ラテ・アイスキューブ)や、ウベクリンクルまたはピーナッツブリトルのジェラートを使ったAffogato(アフォガート)も提供されています。

コーヒーを飲まない方には、お茶やフルーツドリンクも用意されています。
フルーツドリンクには、パイナップルとハイビスカスを組み合わせたPineapple Hibiscus(パイナップル・ハイビスカス)や、フィリピンで親しまれている柑橘類のカラマンシーを使ったCalamansi(カラマンシー)があります。
ホットティーには、ハイビスカスの花を使ったGumamela Tea(グマメラ・ティー)、Green Tea(グリーンティー)などが提供されています。
私たちが注文したドリンク

メニューを見た後、真太郎はカフェの看板メニューであるShepherd’s Latte(シェパーズ・ラテ)、妹はButterfly Pea Tea(バタフライピー・ティー)、私はTaho Latte(タホ・ラテ)を注文しました。
・Shepherd’s Latte:₱225(約608円)
・Taho Latte:₱215(約581円)
・Butterfly Pea Tea:₱125(約338円)
・サービス料(5%):₱28.25(約76円)
合計:₱593.25(約1,602円)
支払い方法:クレジットカード
Shepherd’s Latteは、カフェの看板ドリンクであり、ベストセラーです。
グッドシェパード修道院の有名なウベジャムのガラス瓶そのものに入れて提供され、グッドシェパードのウベジャム(ウベハラヤ)も使われています。
バギオを代表するウベジャムへの敬意が感じられるドリンクです。
下からウベミルク、コーヒーラテ、ウベミルクが重なり、その上にウベジャムとウベフレークがトッピングされています。
ウベフレークは、ウベハラヤでコーティングしたサクサクのコーンフレークです。
コーヒーとミルク、ウベの紫色がきれいな層になっており、見た目にも印象的でした。
肝心の味について真太郎に聞くと、「間違いなくおいしかった」とのことでした。
クリーミーで甘く、濃厚でありながら、重たすぎない味だったそうです。
何より、上にのったウベジャムを口にすると、以前グッドシェパード修道院で購入したウベジャムを思い出したと話していました。

参考までに、グッドシェパード修道院で販売されている有名なウベジャムと、そのガラス瓶がこちらです。
バギオ滞在中に購入する場合は、修道院で直接購入することをおすすめします。
バギオ・パブリック・マーケットなどでも販売されていることがありますが、定価より高く販売されていることが多いです。
続いて、私が注文したTaho Latte(タホ・ラテ)です。
タホは、やわらかい豆腐にブラウンシュガーシロップとサゴ(タピオカに似たもちもちとした小粒の食材)を加えた、フィリピンの伝統的な甘いストリートフードです。
Taho Latteには、やわらかい豆腐、サゴ、ブラウンシュガーシロップが入り、コーヒーラテと組み合わされています。
コーヒーが甘さをほどよく抑えており、おいしく楽しめました。
一方、鮮やかな青色が特徴のButterfly Pea Teaは、妹が想像していたものとは少し違いました。
青色からピンクがかった紫色へ変化することを期待していましたが、残念ながら色は変わりませんでした。
提供された時点ですでにスライスレモンがカップに入っていたため、色が変わる瞬間を確認できなかったのかもしれません。
それでも、軽くてすっきりとした味わいを楽しんでいました。
3人とも、それぞれのドリンクを楽しみながら、心地よい時間を過ごせました。
グッドシェパード修道院の様子やウベジャムの購入方法、行き方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
[バギオ・Good Shepherd Convent:名物ウベジャムを求めて多くの人が訪れる修道院]
お土産とオリジナルグッズ

Good Shepherd Caféでは、ドリンクや食事だけでなく、さまざまなお土産や地元のお菓子も販売しています。
バタースコッチ、クッキーのほか、Shepherd’s Latteのトッピングに使われているサクサクのウベフレークも購入できます。
また、ウベハラヤを使ったしっとりとしたクッキー、ウベクリンクルも販売されていました。
さらに、ベンゲット州アトック産の豆を使用したオリジナルブレンドコーヒーも販売されており、コーヒーが好きな方へのお土産にぴったりです。

カフェのオリジナルグッズとして、Tシャツ、傘、トートバッグ、キーホルダーなども販売されています。
ウベをイメージした紫色を取り入れたグッズが多く、デザインや色合いがとてもかわいいと思いました。
真太郎は、コーヒーやウベ、焼き菓子などが線画で描かれたTシャツを気に入っていましたが、これまでの旅行でTシャツを何枚も購入していたため、今回は買わないことにしました。
Porta Vaga Mallの屋上でストリートフード

Porta Vaga Mallの屋上階にあるSkyzoneには、飲食店やお土産店、お菓子店などの小さな店舗が並んでいます。
私たちが訪れた時期は、バギオで毎年2月に約1か月間開催され、多くの観光客でにぎわう花祭り「Panagbenga(パナグベンガ)」の期間中だったため、期間限定の露店も並んでいました。
私たちは帰宅する前に、Skyzoneにある小さな飲食店で、フィリピンの定番ストリートフードを楽しみました。

真太郎は今回も、お気に入りのLumpiang Gulay(ルンピアン・グライ/野菜の春巻き)を注文しました。
本当に何度食べても飽きないようです。
実をいうと、彼はカフェに行く前にも同じお店で同じものを食べていました。
妹は肉入りの春巻きLumpiang Shanghai(ルンピアン・シャンハイ)を選びました。
これまで私が会った日本人の中にもルンピアを気に入った方が何人かいたため、日本人にも親しみやすいフィリピンの軽食なのかもしれません。
フィリピンでは、ルンピアを酢につけて食べることが一般的です。
酸味が好きな方は、ぜひ試してみてください。
私は、油の中でカラメル状にしたブラウンシュガーをバナナに絡めて揚げたフィリピンの定番おやつ、Bananacue(バナナキュー)を注文しました。
甘いものが好きな方には、ぜひ試してほしい一品です。
どれも油を多く使うため、健康的とは言えませんが、ときどき無性に食べたくなる味です。
Good Shepherd Caféを訪れた感想

バギオにあるGood Shepherd Caféを訪れ、とても楽しい時間を過ごせました。
ほんのひととき、私もウベブームに加わったような気分になりました。
昨今、世界的に注目を集めているウベですが、バギオでは流行の食材として特別に扱われているというより、昔から親しまれてきた身近な味として自然に楽しまれているように感じました。
店内はくつろぎやすく、流行を強く意識したような雰囲気もなく、過度に混雑している印象もありません。
ウベを使ったドリンクやスイーツのほか、フィリピン料理や地元の食材を取り入れたメニューも楽しめるカフェです。
また訪れたいかと聞かれたら、答えはもちろん「はい」です。
次回は、ほかのウベスイーツや地元ならではの料理も試してみたいと思います。
ウベが好きな方はもちろん、まだウベを食べたことがない方や、ウベに興味がある方にも、Good Shepherd Caféはバギオ観光の立ち寄り先に加える価値があると思います。
バギオ大聖堂の隣にあるため、セッションロード周辺や大聖堂を観光した後に、食事やコーヒーを楽しむ場所としても便利です。
ただし、静かなカフェで勉強やリモートワークをしたい方や、街のにぎわいから離れて過ごしたい方には、あまり向いていないかもしれません。
市内中心部という立地のため、時間帯や曜日によってはにぎやかになります。
街のにぎわいから離れてゆっくり過ごせるカフェを探している方は、こちらの記事もご覧ください。
[バギオ・Café de Angelo:静かな庭とAngelotiniが印象的な隠れ家的カフェ]
Good Shepherd Caféのよくある質問
1. 営業時間は何時ですか?
毎日5:30から20:30まで営業しています。
2. Good Shepherd Caféはどこにありますか?
セッションロード沿いにあるPorta Vaga Mall(ポルタ・ヴァガ・モール)の屋上階にあります。
Skyzone Bazaar(スカイゾーン・バザール)に面しており、バギオ大聖堂のすぐ隣です。
3. Shepherd’s Latteとはどのようなドリンクですか?
Shepherd’s Latte(シェパーズ・ラテ)は、カフェの看板ドリンクです。
グッドシェパード修道院のウベジャムのガラス瓶に入れて提供され、ウベジャム、ミルク、コーヒーを使用しています。
上には、ウベハラヤでコーティングしたサクサクのコーンフレーク「ウベフレーク」がトッピングされています。
4. Good Shepherd Caféは訪れる価値がありますか?
はい。
ウベを使ったスイーツやフィリピン料理を楽しみたい方、セッションロードやバギオ大聖堂からアクセスしやすいカフェを探している方におすすめです。
5. Good Shepherd CaféとGood Shepherd Conventは同じ施設ですか?
いいえ、別々に運営されている施設です。
カフェはGood Shepherdの名称を使用する許可を得ています。
有名なウベジャムを購入できるGood Shepherd Convent(グッドシェパード修道院)は、Gibraltar Road(ジブラルタル・ロード)にあります。
6. Good Shepherd Caféでグッドシェパードのウベジャムを購入できますか?
いいえ。
グッドシェパードのウベジャムは、Gibraltar RoadにあるGood Shepherd Conventで販売されています。
7. Good Shepherd Caféへの行き方を教えてください。
語学学校や宿泊先から向かう場合は、一般のタクシーまたはGrabで配車したタクシーを利用し、「Baguio Cathedral(バギオ大聖堂)」を目的地にするのが分かりやすいです。
Good Shepherd Caféは大聖堂のすぐ隣にあります。
セッションロードから徒歩で向かう場合は、通りに面したBaguio Cathedral Stairs(バギオ大聖堂の階段)を上ります。
階段を上り切ると正面に大聖堂があり、右手にGood Shepherd Caféがあります。
Porta Vaga Mallの館内から向かう場合は、エスカレーターまたは階段で屋上階のSkyzoneまで上がってください。
Good Shepherd Caféの場所はこちらです。



