バギオ・BECI Sparta:規律ある環境で英語に集中できる学校【後編】

PCに向かいSPテストの書き起こしを行う講師と、SPプログラムの説明をしている韓国人マネージャー

API BECI Sparta Campus(エーピーアイ・ベシ・スパルタキャンパス)は、規律と学習量を重視したスパルタ型の英語学校として、バギオでも特徴的な存在です。

厳格な学習ルールやEOP(English Only Policy)、学生3人と講師1人が同室で生活する3+1ルームなど、日常そのものを英語学習に結びつける仕組みが整えられています。

前編では、学校を訪問した際に感じた校内の雰囲気や、キャンパスツアーで見学したダイニングホールや校内ストア、掲示モニター、ジムなど、生活環境を中心にまとめました。
加えて、学校周辺の街歩きスポットも紹介しました。

後編では、学生寮の4人部屋を見学したうえでの感想やその設備、マンツーマンクラスとグループクラス用の教室環境について紹介しています。
あわせて、API BECI独自のSPテスト(Speaking Prescription Test)の体験内容と、SPプログラムについての考察も詳しく取り上げています。

さらに、Spartaキャンパスの長所と短所を整理し、どのような方に向いているキャンパスなのかをまとめています。


※この記事は前・後編の【後編】です。
前編はこちら👇
[バギオ・BECI Sparta:規律ある環境で英語に集中できる学校【前編】]

学生寮:機能的で生活しやすい4人部屋

BECI Sparta Campusの学生寮は、すべて4人部屋で構成されており、部屋のレイアウトは共通です。
大きな違いは、学生3人と英語講師1人が同室で生活する「3+1ルーム」か、学生4人で利用する通常の4人部屋か、という点です。

訪問時は3+1ルームが多く、通常の4人部屋は6部屋未満しかありませんでした。
Sophieさんによると、3+1ルームを希望する学生が多い場合には、学校側が対応可能な範囲で、3+1ルームの数を増やす調整を行っているそうです。

BECI Sparta Campusの4人部屋入口付近に設置された靴棚、収納棚、冷蔵庫、洗面台

私たちが見学させてもらった部屋は2階にありました。
部屋の入口付近には、靴や身の回りの物を収納できる便利な収納棚が備え付けられています。

また、バスルームの中にある洗面台とは別に、部屋の中にも洗面台が設置されています。
そのため、誰かがバスルームを使用している際でも使いやすく、タンブラーやマグ、容器などを洗う際にも便利です。

室内用のスリッパを使用している学生も見かけました。
より快適に過ごしたい場合は、屋内履きを用意すると良さそうです。

下段にデスク、引出し、収納棚を備えたロフトベッドが並ぶクアッドルーム

部屋には4台のロフトベッドが設置されています。
ベッドの下段部分には、引き出しや棚などの収納と一体になった個人用デスクが備え付けられています。
そのため、学生は私物を整理しやすく、4人で共有する部屋でありながらも、一定のプライバシーを確保することができます。
また、デスクまわりだけでなく、上段のベッド部分にも電源コンセントが備わっているのは便利だと思いました。

BECI Spartaキャンパスの4人部屋に付いたバルコニーから見渡したバギオ市内の景色

全ての部屋にバルコニーが付いており、部屋には自然光がしっかりと入ります。
バルコニーからはバギオ市の景色を見渡せるだけでなく、休憩して新鮮な空気を吸ったり、洗濯物を干したりするのにも便利なスペースになっています。

特に印象的だったのは、部屋からバギオ大聖堂を望める点です。
ここは、先ほど触れた市内でも象徴的なランドマークの一つです。

また、近くには私立病院のNotre Dame de Chartres Hospital(ノートルダム・ド・シャルトル病院)があり、バルコニーから見渡すことができました。
院内には、日本人患者の受付や通訳対応を行うJapanese Help Desk(ジャパニーズヘルプデスク)が入っており、診察時の案内や手続きのサポートを日本語で受けることができます。

なお、Spartaキャンパスでは、学生が体調不良などで医療機関を受診する必要がある場合、症状や状況に応じて、学校スタッフによる病院付き添いに対応しているので安心です。

こうした眺望からも、Spartaキャンパスがダウンタウンに非常に近い立地であることが分かり、生活面でも利便性の高い場所にあると感じました。

ガラスで仕切られたシャワーエリアとトイレ、洗面台が備わった4人部屋の共用バスルーム

バスルームは窮屈さを感じることはなく、とても使いやすそうでした。
シャワーエリアがすりガラスのパーティションで仕切られ、ドアも付いています。
さらに、床に段差を設けてあるので、トイレエリアの床が濡れにくい造りになっています。

一方で、使用済みのトイレットペーパーをトイレに流すことができず、ゴミ箱に捨てるという仕様は、最初は馴染みがなく、抵抗を感じる方が多いと思います。

この点については、日本人学生からも同様の声をよく耳にしてきたため、その違和感はよく理解できます。
フィリピンでは一般的なトイレの使い方で、多少不便に感じる場合もありますが、多くの学生が滞在中に徐々に慣れていくものです。

なお、このような仕様はSpartaキャンパスに限ったものではありません。
実際には、フィリピンのほとんどの語学学校のトイレが同様の仕様になっています。

API BECI Sparta Campusの学生寮について、どのように感じましたか?

これまで見てきた印象として、学生4人で生活するには十分に住みやすい部屋だと感じました。

ロフトベッドの構造や入り口付近の収納棚や洗面台など、学生が生活しやすいように考えて設計されていることが伝わってきました。
バルコニーや、ベッド下段に私物を整理するためのスペースがしっかり確保されているのも好印象です。

また、英語講師と共に生活する3+1ルームでは、授業終了後に部屋の中でミニレッスンが行われます。
ロフトベッドが4台設置されているにもかかわらず、部屋の中央部分にはレッスンを行うための十分な広さがあると感じました。

全体的に見て、よく考えられた造りで、古さを感じることもなく、学生が快適に生活できる環境だと思います。

教室環境:集中しやすい設計と学習への配慮

マンツーマンクラス用教室

Spartaキャンパスの1階と3階にある、カウンターテーブルが設置されたマンツーマンクラスルーム

マンツーマンクラス用教室は1階と3階にあり、使いやすいレイアウトになっていました。

廊下側はガラス製の壁と引き戸になっており、開放感を感じることができます。
さらに、視線の高さはすりガラスになっているため、授業中のプライバシーが保たれると共に、廊下の様子に気が散ることも防げます。

このガラス製の壁と引き戸は、ホワイトボードとしても使用することができ、実際に講師の方々が書き込みながら授業を行っていたのが印象的でした。
広い書き込みスペースがあるのは、講師にとっても学生にとっても効果的な授業の助けになると思います。
また、補助的な指導ツールとして小さなホワイトボードも備えられていました。

教室にはカウンターテーブルが設置されており、講師と学生が横並びに座るスタイルです。
テーブルはリーディングやライティングに取り組むのに十分な広さがあり、快適に学習できるスペースが確保されています。
ただし、体格によってはやや窮屈に感じる方もいるかもしれません。

1階にある教室の一部には窓が設けられており、自然光が差し込んでいました。
教室を指定することはできませんが、割り当てによっては、このような明るい教室で学べる場合もあります。

グループクラス用教室

グループクラスルームで静かに課題に取り組んでいるスパルタキャンパスの5人の学生

グループクラス用教室は、教室の中央に長方形のテーブルが配置され、その周囲に学生が座る配置でした。
壁には大きめのホワイトボードが設置されています。

マンツーマンクラス用教室と同様に、廊下側がガラス製の壁と引き戸で設計されており、視線の高さがすりガラスになっています。
開放感を感じさせながらも、廊下からの視線を気にせず、授業に集中しやすい環境になっていました。

マンツーマンクラス用、およびグループクラス用教室ともに、よく考えられた造りになっており、ESL学習や試験対策コース(TOEIC・IELTS)を、プライバシーと集中力、そして快適さを保ちながら学べるよう配慮されていると感じました。

SPテスト(Speaking Prescription Test)体験

SPプログラム(Speaking Prescription Program)は、API BECI独自の学習システムとして知られ、API BECIを代表する特徴の1つにもなっています。

校舎1階のダイニングホール奥には、SPプログラム用の、SP Centerがあります。
SP Centerは、内部でExam Room、Consultation Room、Editor’s Roomの3つのエリアに分かれていました。

今回、私はSPテスト(Speaking Prescription Test)を体験させてもらえたので、その様子を紹介したいと思います。

テストで出された質問はこちらです。
「If you could own your own business, what would it be?」
(もし自分のビジネスを持てるとしたら、それはどのようなものですか?)

正直なところ、この質問に答えるためのアイデアを考えるのに少し苦労しました。
これまで講師として質問する側に立っていたときにも、学生に考える時間が必要だということは理解していました。
しかし、実際に答える側になってみて、その理由を実感として理解できました。

もう一つ難しく感じた点は、テストの様子が録画されるため、話す内容だけでなく、話し方や表情など、ほぼすべてを意識してしまったことです。
平たく言うと、カメラの前で話すのはとても緊張しました。

参考までに、こちらが私のSPテストがどのような雰囲気か分かる写真です。

API BECIのSPテストで質問に回答しているGrit留学のジェニー

今回のSPテストはトライアルだったため、ビデオ画面右側中央の「Grammar Focus / Focus」の欄は空白になっています。

ただし、「If you could own your own business, what would it be?」という質問内容から考えると、「If Conditional(仮定法)」の文法ポイントに焦点を当てた設問だったと言えそうです。

SP Programの1週間の流れはどのようなものですか?

SPプログラムでは、毎週1つの文法トピックが設定されます。
月曜日から木曜日にかけて、そのトピックを中心に学習を進め、木曜日には講師と集中的に練習を行います。
そして金曜日に、録画形式のSPテストが実施されます。

扱われる文法トピックは、句動詞や関係節、接続詞など多岐にわたります。
このプロセスの目的は、練習とSPテストを通じて、その週に学んだ文法を使い、自分自身の文章構造を組み立てられるようにすることです。

こうした流れを繰り返すことで、学生はシンプルな文法から徐々に複雑な表現へとステップアップすることができます。
また、このアプローチは、自分の考えをより明確に伝え、相手に理解されやすく、より正確で自然な英語を話せるようになることにもつながります。

SP Programについてどう思いますか?

講師としての視点と、実際に私自身がSPテストを体験してみて感じたことから考えると、SP Programは、しっかりとした文法の基礎を身につけながらスピーキング力を伸ばしたい初級者にとって、とても有益だと感じました。

また、発音や適切な語彙の使い方を意識するきっかけになり、即興で話す練習の機会を得られる点も、このプログラムの特徴です。

さらに、テストを通じて「英語を話すこと」への自信を育てられる点は、英語レベルを問わず大きなメリットだと言えます。

こうした理由から、実際には中級者以上の学生にとっても、このプログラムは十分に価値のある内容だと感じました。

API BECIのSPテスト後に提供される修正付き書き起こし資料のサンプル

こちらは、私のテスト結果ではありませんが、SPテスト後に提供される修正付き書き起こし資料のサンプルです。
Sophieさんはこの資料を使って、実際の発話内容がすべて文字起こしされ、発音、語彙、文法などの誤りや改善点が色分けで分かりやすく示されることを説明してくれました。

学生は、この結果をBECI Educare System(ベシ・エデュケア・システム)上で確認できます。
修正が入った字幕付きのSPテスト動画と、この修正入りの書き起こし資料の両方がシステムにアップロードされるため、公開後はいつでも見返すことが可能です。

自分の発話を客観的に振り返り、どの部分を重点的に練習すべきかを具体的に把握できる点は、SPプログラムならではの大きな特徴だと感じました。

API BECI Sparta Campusの長所と短所

メリット

1.スパルタ式の学習環境
キャンパス全体は、英語力向上に特化した、厳格で体系的な学習スタイルを採用しています。

日々の自習や語彙テスト、試験対策コースでは模擬試験も必須となっています。
さらに、English Only Policy(EOP)や、月曜日から金曜日は外出禁止などのルールも守らなければなりません。

この学習環境により、学生は高い集中力と規律を保ちながら学習に取り組むことができます。

2.3+1ルーム(学生3人+英語講師1人)
API BECI Sparta Campusでは、学生3人と英語講師1人が同じ部屋で生活する「3+1ルーム」というユニークなシステムが提供されています。

学生は、毎日授業後に行われる15分間のミニセッションや日常の共同生活を通して、授業外でも英語に触れる機会を持つことができます。
生活の中で気軽に質問ができ、実際の場面で自然に英語を使える環境が整っています。

3.SPテスト(Speaking Prescription Test)
SPテストでは、スピーキングテストの録画映像、書き起こし、修正内容が提供されます。

これらの資料は、BECI Educare System上で確認でき、文法、発音、語彙それぞれの弱点を客観的に把握し、復習に活かすことができます。

4.BECI Educare System
BECI Educare System(ベシ・エデュケア・システム)は、出席状況や学校からのお知らせ、SPテストを含むテスト結果などを一元的に確認できるオンラインシステムです。

学生はスマートフォンやパソコンからいつでも自分の学習状況を把握できるため、出席状況や成果の変化を意識しながら、計画的に学習を進めやすくなります。

5.ネイティブ講師による授業
Spartaキャンパスでは、ネイティブの英語講師による授業を受講することができます。

これらのクラスでは、自然な英語話者の発音やイントネーション、実生活で使われる表現などを学ぶことができ、スピーキングへの自信を高める助けになります。

6.便利な立地
キャンパスは、バギオのダウンタウンからタクシーで約5分の場所にあります。
SMモールをはじめ、レストランやカフェ、観光スポットへのアクセスも良く、生活面での利便性が高い立地です。

週末のみ外出可能なスパルタ環境において、短時間で気分転換ができるこの立地は、学習のモチベーションを保つうえでもプラスに働くと感じました。

7.学校主催のアクティビティ
スパルタ式の学習環境でありながら、学校主催のアクティビティにも参加できます。

バギオにあるBECIの3キャンパス(Sparta・EOP・City)合同で週末トリップが開催され、クラスメイトやルームメイトに限らず、他校の学生とも交流を図ることができます。

また、3+1ルームに滞在する講師と共にピクニックや日帰り旅行などを行う、「3+1 Buddy Activity」に参加することも可能です。

デメリット

1.部屋タイプの選択肢が少ない
Spartaキャンパスの学生寮は、学生4人部屋と学生と講師の3+1人部屋のみとなっているため、個室での滞在や、より高いプライバシー、快適さを重視したい方にとっては、検討が必要なポイントと言えます。

まとめ

API BECI Sparta Campusは、豪華さよりも規律や構造、学習効率を重視した、バギオでもよく知られるスパルタ型の英語学校です。

厳格な学習ルールや門限制度が設けられており、本気で英語力向上に取り組みたい学生にとって、学習に集中しやすい環境が整っています。

Spartaキャンパスの大きな特徴は、学習量の多さやネイティブ英語講師の授業、講師と共に生活する3+1ルーム、そしてバギオのダウンタウンに近い便利な立地です。
これらの要素が組み合わさることで、学習面と生活面の両方が整い、英語学習に集中して取り組みやすい留学生活を送ることができます。

一方で、スパルタ式の学習スタイルは、自由度の高い生活や、ゆったりとした学習ペースを求める方には合わない可能性もあります。

規律ある環境の中で自分を追い込み、フィリピン留学で確かな英語力向上を目指したい方に、特に適したキャンパスです。


API BECI Sparta Campusでの英語留学に興味がある方や、気になる点がある場合は、メールまたはLINEからお気軽にご相談ください。
留学準備にあたっての不安や疑問についても、一つひとつ丁寧にサポートいたします。

また、こちらの学校紹介ページの情報も、Spartaキャンパスでの留学を検討する際の参考になると思います。


※この記事は前・後編の【後編】です。

前編では、Spartaキャンパスを訪問し、校内の雰囲気や、学校周辺で立ち寄れる街歩きスポット、ダイニングホールや校内ストア、BECI Educare Systemのモニター、ジムなど、キャンパス内の施設を見学した様子を紹介しています。

学生がどのような空間で日々を過ごしているのかを具体的に知りたい方は、前編もあわせてご覧ください。

前編はこちら👇
[バギオ・BECI Sparta:規律ある環境で英語に集中できる学校【前編】]




坂道沿いに建つバギオ API BECI Sparta Campus(エーピーアイ・ベシ・スパルタ・キャンパス)の校舎外観

▶ バギオ・API BECI Sparta Campus(エーピーアイ・ベシ・スパルタキャンパス)の学校情報はこちら


ブログ著者 石川ジェニーの似顔絵(Grit留学の留学アドバイザー)
 著者:石川 ジェニー