
API BECI EOP Campus(エーピーアイ・ベシ・イーオーピーキャンパス)は、英語オンリーポリシー(EOP / English Only Policy)を軸にしながらも、学習と生活のバランスを大切にした、穏やかでアットホームな雰囲気が特徴のキャンパスです。
自然に囲まれた環境の中で、無理なく英語を使い続けられるよう配慮された校内設計や、学生同士や講師との距離の近さが、日々の学習を支えています。
前編では、こうしたEOPキャンパスの全体像をつかんでいただくために、校内の雰囲気や施設の配置、学習スペースと生活空間の使われ方、食事、内部寮と外部寮の滞在環境について、訪問時に見たままの様子を紹介しました。
後編では、より学習面に焦点を当て、教室環境の詳細や、実際に受講したトライアルクラスの様子、講師へのインタビューを通じて見えてきたコース選択と学習バランスの考え方を紹介します。
あわせて、学校の長所と短所を整理し、どのような方にEOPキャンパスが合うのかを具体的にまとめています。
※この記事は前・後編の【後編】です。
前編はこちら👇
[バギオ・BECI EOP:英語オンリー環境で学ぶアットホームな学校【前編】]
教室環境:多様な学習スタイルに対応した空間
マンツーマンクラス用教室

マンツーマンクラス用の教室は、アカデミック棟の1階にあります。
一部の教室には窓があり、外の空気を感じながら、心地よい景色を眺めることができます。
天気の良い日には、教室内がより明るくなり、前向きな気持ちで学習に取り組める印象でした。
教室間は、透明ガラスと曇りガラスの組み合わせで仕切られているため、窓のない部屋でも暗さや圧迫感を感じることはありませんでした。
また、中段の曇りガラス部分はホワイトボードとして書き込みができるようになっていました。
教室の広さは、どの教室もほぼ同じですが、場所によってやや異なる教室もあります。
また、机や椅子、本棚の配置によっても感じ方が異なり、ややコンパクトに感じる部屋もあれば、2人でもゆったり使える十分な広さの部屋もあります。
BECI EOPキャンパスの特徴的な点の一つは、教室に限らず、さまざまな場所で授業を受けられる環境が整っていることです。
よりリラックスした雰囲気で学びたい学生は、庭やカフェ、ダイニングホール、テラスなどで授業を受けることもできます。
実際に、こうした場所で授業を受けている学生の姿も多く見かけました。
なかには、アカデミック棟のひさしの下に置いてある卓球台をテーブル代わりに学習している学生もいました。
学生それぞれが、自分にとって集中しやすく、心地よいと感じる場所を選びながら学習している様子が印象的でした。
グループクラス用教室
アカデミック棟の地階フロアには4つのグループクラス用教室があります。
山岳都市バギオにはよくあることですが、建物が山の斜面に建てられているため、地階と言ってもフロア全体が地下にあるわけではなく、窓から景色を見渡せる部屋もあります。
見学した教室の一つには、木製のテーブルとベンチが置かれ、雨天でも換気がしやすいオーニング窓から自然光が差し込んでいました。
全体的に窮屈さは感じられず、落ち着いて学習できる環境が整っている印象です。

同じフロアには、学生が利用できる共用キッチンがあります。
案内してくれた日本人マネージャーのユキさんによると、学生たちは自国の料理が恋しくなったときに調理をしたり、国籍の異なる学生に自分の国の料理を振る舞ったりしており、そうした交流が日常的に行われている点もEOPキャンパスの特徴だそうです。
また、近くにはスーパーマーケットがあり、食材を購入しやすい環境が整っています。
このスーパーでは主にフィリピンや韓国の商品が扱われていますが、日本の商品もいくつか置かれており、学生にとって便利な存在です。
共用キッチン周辺は、学生同士が自然に集まり、食事をしながら会話を楽しむ場になっているように感じました。
国籍の異なる友人や学校の仲間と英語で交流する機会が生まれやすく、このエリア全体に、よりアットホームでフレンドリーな雰囲気を与えているように思います。
プレゼンテーション兼自習スペース

こちらは学生がプレゼンテーションを行うためのスペースですが、使用されていない時間帯は自習スペースとしても活用されています。
ここでも木材を基調としたデザインや家具が取り入れられており、無機質で堅い雰囲気ではなく、温かく居心地の良い空間がつくられている印象でした。
トライアルクラス:パロットプログラムを体験

真太郎は、以前からBECIの発音矯正プログラムである「Parrot Program(パロットプログラム)」に関心を持っていました。
そこで、トライアルクラスを受講する際にTess先生(テス先生)にお願いしたところ、先生は快くこのプログラムを取り入れてくれました。
パロットプログラムは、その名の通り「オウム(Parrot)」のように聞いた音を正確に再現することを目的とした発音矯正プログラムです。
以前はオプションプログラムでしたが、現在は通常のマンツーマンクラスの中に組み込まれており、授業を進めながら随時、発音の確認と修正が行われています。
授業の冒頭で、Tess先生が用意した短い英文を真太郎が音読しました。
この教材は、特定の発音、音の連結、イントネーションが意図的に盛り込まれており、講師が発音を評価、矯正することを前提に作られたものです。
偶然選ばれた文章ではなく、学習者の発音の癖や弱点が表れやすい構成になっている点が印象的でした。
音読後、Tess先生は真太郎の発音を評価し、修正が必要なポイントに絞ってフィードバックを行ってくれました。
単語単体の発音では大きな問題はなかったものの、より自然な英語に近づけるため、ネイティブスピーカーの発音を意識するようアドバイスがありました。
具体的には、単語同士をなめらかにつなげる方法や、「water」や「heater」などに含まれる 【T】 の音を、アメリカ英語の柔らかい 【d】 の音に近づける発音方法などを、実例を交えながら教えてもらいました。
真太郎にとってスピーキング力の向上は以前からの課題であり、発音は細かな部分でまだ苦手意識のある分野です。
文字を見ていれば正しく読める単語でも、自然に話そうとすると発音を誤ってしまうことがあります。
その原因が、「スペルを見ていない状態では音を正確にイメージできていないこと」にあると気づけた点も、大きな学びだったそうです。
パロットプログラムは特別な時間を設けるのではなく、通常のマンツーマンクラスの流れの中で発音の確認と矯正が行われる点が特徴です。
スピーキング練習と同時に発音にも継続的に向き合えるため、発音を意識しながら英語を学びたい方にとって、非常に実践的な取り組みだと感じました。
単語のスペルを思い出さないと、発音を間違えてしまうことがありますか?
もし心当たりがある場合、単語のつづりと音の両方をうまく結び付けられていないのかもしれません。
そのようなときは、意識的な練習を取り入れることで大きな違いが生まれます。
日常的によく使う単語を繰り返し音読し、あわせて何度も聞くことで、その単語の「音の記憶」と「つづりの記憶」が少しずつ定着していきます。
続けていくうちに、これらの単語は考え込まなくても、より自然に口から出てくるようになるはずです。
講師インタビュー:コース選択と学習バランスの考え方
ヘッドティーチャー Frejeline先生

API BECIで最も実績がある、Speed ESL(マンツーマンクラス4コマ、グループクラス2コマ、ナイトオプションクラス2コマ)は、EOPキャンパスでも特に人気の高いコースの一つです。
そこで、EOPキャンパスのヘッドティーチャーであるFrejeline先生(フレジェリン先生)に、なぜこれほど多くの学生がこのコースを選ぶのかを伺いました。
先生は迷うことなく、EOPキャンパスに通う多くの学生は、学習と癒しやリラクゼーションのバランスを重視しており、過度に負担の大きい学習環境は求めていないと話してくれました。
もちろん英語力を伸ばしたいという意欲はありますが、それと同時に、自分の時間を楽しみ、リラックスできる余白も大切にしたいと考えている学生が多いそうです。
Speed ESLは学習スケジュールが過密すぎません。
ナイトクラスも用意されていますが、受講するかどうかは学生自身が選択できます。
そうした柔軟さが、このコースが支持されている理由の一つだとFrejeline先生は説明してくれました。
フィリピン留学は集中英語コースで有名なのではないですか?
フィリピン留学といえば、1日の授業時間が多い「集中型コース」のイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
こうしたイメージがあるため、集中コースこそが最適な選択だと考える方も少なくありません。
実際、8週間や12週間といった短期留学の場合、「限られた時間を無駄にしたくない」という思いから、集中的なコースを選ぶ方が多いのも事実です。
一方で、先ほどFrejeline先生が話してくれたように、学習とリラックスのバランスを大切にしたい方は、Speed ESL(マンツーマン4コマ、グループ2コマ、ナイトオプション2コマ)を選んでいます。
英語学習にしっかり取り組みながらも、無理のないペースで留学生活を送りたい方にとって、このコース構成が合っているといえるでしょう。
授業数の多いコースを選んだ方が効果的ですか?
私自身の指導経験やこれまでの観察から感じているのは、授業数が多ければ多いほど、必ずしも学習効果が高まったり、上達が早まったりするわけではないという点です。
学習量に価値があるのは確かですが、それと同じくらい、学びの「質」も重要です。
いわゆる「1万時間の法則」を提唱する専門家でさえ、学習時間の長さと同様に、意図的で質の高い練習をすることが重要だと指摘しています。
また、学習した内容を定着させるためには、新しい情報を処理する時間や、十分な休息、睡眠も欠かせません。
授業数が個々人の能力に対して多すぎると、理解や定着が追いつかないまま次に進んでしまうこともあります。
短期留学でもバランス型のコースを選んだ方が良いのでしょうか?
最終的な判断は、自分自身のことを最もよく理解している本人に委ねられます。
ただし、現在の英語レベル、留学期間、体力や集中力、そして個人の目標などを踏まえて考えることが重要です。
私自身の経験に加え、これまでインタビューしてきた先生方の話からも、多くの学生が留学当初こそ高いモチベーションと意欲を持って学習を始めるものの、週を重ねるにつれて疲労が蓄積し、徐々にモチベーションが下がっていく傾向があることが分かります。
なかには、4週目の時点ですでに疲れを感じている学生もいます。
一方で、当初申し込んだコースの授業数に余裕を感じ、現地でオプションコースを追加したり、コースの変更を検討したりする学生もいます。
また、EOPキャンパスでは、はじめから学習密度の高い集中型コースSparta ESL(マンツーマン5コマ、グループ2コマ、必須ナイトクラス2コマ)を選ぶ学生も少なくありません。
こうした点を踏まえると、学習期間を通して集中力や安定した学習姿勢を保ち、前向きに取り組み続けられるコースを選ぶことが、結果的に満足度の高い留学につながると言えるでしょう。
API BECI EOP Campusの長所と短所
メリット
1.アットホームな雰囲気の学校
API BECI EOP Campusは、温かく家庭的な雰囲気が特徴で、落ち着いた環境で学びたい方に向いています。
リラックスしながら英語力やスピーキングへの自信を身につけたい方にとって、良いスタート地点となる学校です。
2.無料のコーヒーとマッサージ
学生向けに平日1日1杯のアメリカーノコーヒーが無料で提供されており、無料のマッサージも月1回利用することができます。
こうしたサービスは、学習の合間や日々の生活の中でのリフレッシュにつながり、学習へのモチベーションを保つ助けになると思います。
3.毎日3食の食事付き
EOPキャンパスでは、土日祝日を含めて1日3食の食事が提供されるため、日々の食事について悩む必要がありません。
外食費を抑えたい方や、生活面の負担を減らしたい方にとって嬉しいポイントです。
4.共用スペースとキャンパスの雰囲気
キャンパス内には、共用キッチンやリビングルームのほか、勉強や友人との会話に使えるテラスや、緑に囲まれた庭などのオープンスペースが複数用意されています。
こうした共用スペースがあることで、留学生活が快適で楽しいものに感じられるだけでなく、学生同士が自然に集まり、交流できる環境を生み出していると感じました。
5.オプションクラスとアクティビティ
自分のペースで学習を進めたい方に向けて、夜間のオプションクラスが用意されています。
また、学校では月に一度、学生が気分転換しながら楽しめる校内アクティビティも開催されており、学習とリフレッシュのバランスを取りやすい環境です。
6.BECI 3キャンパス合同の週末トリップ
バギオにある、API BECIの3つのキャンパス(EOPキャンパス、シティキャンパス、スパルタキャンパス)合同の週末トリップに参加することもできます。
学生自身で旅程を組む必要がなく、友人やクラスメートと一緒に、気軽に楽しい時間を過ごせるのが魅力です。
デメリット
1.中心街からやや離れた立地
EOPキャンパスは、バギオ市内でも「Camp7(キャンプ7)」と呼ばれるエリアに位置しており、市の中心部からはやや距離があります。
そのため、ダウンタウンでの観光やショッピング、外食を頻繁に楽しみたい方にとっては、少し不便に感じる場面があるかもしれません。
一方で、幹線道路から少し離れていることもあり、静かで落ち着いた環境が広がっています。
私たちがキャンパスで過ごした間も、車の騒音などが気になったことはありませんでした。
まとめ
EOPキャンパスには、この学校ならではの魅力があり、今回の訪問は印象深く、心に残る体験となりました。
なかでも特に印象に残ったのは、キャンパス内に点在する居心地の良いオープンスペースです。
学生たちは、コーヒーを飲みながら勉強したり、思い思いにくつろいだりしており、それぞれの空間を自然に使いこなしている様子が見られました。
その雰囲気から、この学校が「英語を学ぶ場所」であると同時に、海外での生活も無理なく楽しめる環境であることが伝わってきました。
EOPキャンパスは、短期間で詰め込む学習よりも、学習と生活のバランスを大切にしながら、落ち着いた環境で英語と向き合いたい方に特に向いている学校だと感じました。
集中しすぎて疲弊してしまうよりも、自分のペースを保ちながら継続的に学びたい方、リラックスできる環境の中で英語力とスピーキングへの自信を育てたい方にとって非常に相性の良い選択肢になるはずです。
API BECI EOPキャンパスに興味を持っていただけましたか?
この学校が気になった方は、学校情報ページもあわせてご覧ください。
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※この記事は前・後編の【後編】です。
前編では、API BECI EOP Campusにおける英語オンリーポリシーを推進する校内環境や、校内の雰囲気を紹介しています。
あわせて、施設配置や学習スペースの使われ方、実際にいただいた食事の内容、内部寮と外部寮それぞれの住環境についても、現地での体験をもとに整理しました。
学校全体の雰囲気や実際の生活感をより具体的に知りたい方は、前編も併せてご覧ください。
前編はこちら👇
[バギオ・BECI EOP:英語オンリー環境で学ぶアットホームな学校【前編】]




