
英語をある程度勉強してきた日本人ほど、「意味は合っているはずなのに、なぜか通じない」「相手の反応が微妙になる」といった経験をしたことがあるのではないでしょうか。
その原因の多くは、日本語の感覚で英語を直訳してしまうことにあります。
学校英語では文法や単語の意味を重視しますが、実際の英会話では「自然な使い方」が非常に重要です。
この記事では、日本人が特に間違えやすい英語表現を10個厳選し、なぜ間違いやすいのか・どう言い換えると自然なのかを分かりやすく解説します。
- 1.「I’m fine, thank you.」は間違いではないが、使い分けを知っておきたい表現
- 2.「Let’s enjoy!」は不自然な英語
- 3.「I’m sorry」は謝罪以外でも使われる
- 4.「Please teach me English.」はやや不自然
- 5.「I’m interesting.」は意味が違う
- 6.「Do you know ~?」は時に失礼に聞こえる
- 7.「I’ll contact you.」はやや距離感がある
- 8.「Thank you for your hard work.」は日本特有の感覚
- 9.「I can’t understand English.」は強すぎる表現
- 10.「Because ~」で文章を終えるのは不自然
- まとめ
1.「I’m fine, thank you.」は間違いではないが、使い分けを知っておきたい表現
日本人が最初に覚える英語表現の代表格ですが、意味としても用法としても正しく、ネイティブ相手に使ってまったく問題のない表現です。
「不自然」「使われない」と言われることもありますが、実際にはそう単純な話ではありません。
ネイティブは “How are you?” を挨拶代わりに使うことが多く、その場では短くカジュアルな返答が選ばれやすい傾向があります。
結果として、
・I’m good.
・Good, thanks.
・Pretty good.
といった表現を耳にする機会が多いだけです。
「I’m fine, thank you. And you?」は、丁寧で無難、ややフォーマル寄りな表現です。
毎回同じ返答では少し単調に聞こえることはありますが、正誤の問題ではなく、バリエーションの問題だと理解しておくとよいでしょう。
2.「Let’s enjoy!」は不自然な英語
日本語の「楽しもう」をそのまま英語にすると “Let’s enjoy!” と言いたくなりますが、これは英語としては不自然です。
enjoy は目的語を取る動詞のため、何を楽しむのかを明確にする必要があります。
正しくは
・Let’s enjoy the party.
・Let’s have fun.
「Have fun」は非常によく使われる自然な表現なので、ぜひ覚えておきましょう。
3.「I’m sorry」は謝罪以外でも使われる
日本人は「Sorry=謝る」と覚えがちですが、英語では共感や軽い残念な気持ちを表す際にも使われます。
例えば
・I’m sorry to hear that.(それは残念ですね)
・Sorry?(聞き取れなかったとき)
一方で、軽い謝罪であれば
・Excuse me
・My bad
の方が適切な場面もあります。
場面によって使い分けることが重要です。
具体的には、「My bad」は非常にカジュアルな表現で、親しい相手との会話向きです。
ビジネスシーンや初対面では、状況に応じて表現を選ぶことが大切です。
4.「Please teach me English.」はやや不自然
意味は通じ、失礼な表現でもありませんが、会話としてはやや直接的で、教科書的に聞こえることがあります。
英語では「教えてほしい」と頼むよりも、「学びたい」「助けてほしい」という意志を伝える言い方の方が、自然に使われる場面が多いです。
自然な言い方は
・Can you help me with my English?
・I want to learn English.
相手にお願いするニュアンスも、より柔らかく伝わります。
5.「I’m interesting.」は意味が違う
「私は興味があります」と言いたくて “I’m interesting.” と言うと、
「私は面白い人間です」という意味になってしまいます。
正しくは
・I’m interested in English.
interesting は「興味深い」、interested は「興味を持っている」という違いがあるため注意が必要です。
6.「Do you know ~?」は時に失礼に聞こえる
日本語の「知っていますか?」と同じ感覚で使うと、文脈や関係性によっては、少し直接的で強く聞こえることがあります。
必ずしも失礼な表現ではありませんが、柔らかく聞こえる言い方を選びたい場面では、次のような表現がよく使われます。
より柔らかい表現として
・Have you heard of ~?
・Are you familiar with ~?
を使うと、自然で丁寧な印象になります。
7.「I’ll contact you.」はやや距離感がある
ビジネスシーンでは自然な表現ですが、日常会話ではやや事務的に聞こえることがあります。
カジュアルな場面では、連絡手段を具体的に伝える言い方が好まれることも多いです。
カジュアルな場面では
・I’ll get in touch.
・I’ll text you.
の方がよく使われます。
相手との関係性によって表現を選ぶことが大切です。
8.「Thank you for your hard work.」は日本特有の感覚
直訳として意味は通じ、英語圏でも職場やプロジェクトの区切りなどで使われることはあります。
ただし、日本語ほど日常的に幅広い場面で頻繁に使われる表現ではありません。
英語では、労いの気持ちを
・Thank you for your help.
・I appreciate your effort.
のように、状況に合わせて具体的に表現することが多い点を押さえておくとよいでしょう。
9.「I can’t understand English.」は強すぎる表現
「英語が分かりません」と言いたい場合でも、この表現は少し極端に聞こえます。
自然な言い方は
・I’m not very good at English.
・I’m still learning English.
謙虚さや努力している姿勢も伝わりやすくなります。
10.「Because ~」で文章を終えるのは不自然
会話では、「Why?」「Why is that?」といった質問に対して、
「Because ~」だけで理由を示す返答はごく一般的です。
例えば、
Why are you tired?
— Because I didn’t sleep well.
このように、会話では自然で問題ありません。
一方で、書き言葉では「Because ~」だけで文を終えると、文として未完成になります。
書き言葉では、
I’m tired because I didn’t sleep well.
のように、理由まで含めて一文で完結させるのが基本です。
まとめ
英語が通じない原因は、語彙力や文法力だけではありません。
「日本語の感覚をそのまま当てはめてしまうこと」が、実は最大の落とし穴です。
今回紹介した10の表現は、どれも日本人が無意識に使いがちなものばかりです。
少し意識して言い換えるだけで、英語はぐっと自然になり、相手とのコミュニケーションもスムーズになります。
「間違えない英語」よりも、「伝わる英語」を目指して、ぜひ日々の会話に取り入れてみてください。


