
A&J Main Campus(A&Jメインキャンパス)は、定員約70名の小規模な環境で、マンツーマンクラスを中心に学べるバギオの語学学校です。
私たちが実際に訪問してまず感じたのは、アットホームで温かい雰囲気があり、落ち着いて過ごせる学校だということでした。
静かで集中しやすい学習環境に加え、日本人学生の比率が比較的低く、自然と英語を使う機会が得られる点も魅力です。
屋外スペースを含む多様な学習エリア、学生一人ひとりの目的に合わせて柔軟にカリキュラムを組めることも特徴です。
前編では、A&Jメインキャンパスの雰囲気や周辺環境、屋外を含む学習スペース、校内の設備、食事や寮での滞在体験など、学校での生活を具体的に想像できる要素を中心に紹介しました。
後編では、実際に受講した3つのトライアルクラスの様子や、講師インタビューを通して見えた指導方針、そしてA&Jメインキャンパスの長所と短所を整理し、学習面と学校全体の特徴についてまとめています。
※この記事は前・後編の【後編】です。
前編はこちら👇
[バギオ・A&J Main:アットホームでマンツーマン重視の学校【前編】]
A&Jのフレンドリーな講師たちによるトライアルクラス
マンツーマンクラス:Leen先生

真太郎のマンツーマンクラスを担当してくださったのはLeen先生(リーン先生)でした。
先生はとてもフレンドリーで話しやすい方なので、真太郎はリラックスして授業を受けることができたそうです。
リーン先生が提供してくれたのは、スピーキングクラスで、授業のトピックは「Making Friends(友達作り)」というものでした。
先生はまず、授業で使用する教科書を紹介してくれました。
これは学生にとって本当に大切なステップです。
これからどのような内容が扱われるのか、どのような構成や練習があるのかを理解し、授業に向けて心の準備ができるからです。
その後、先生はホワイトボードにトピックを書き出して紹介してくれました。
これもシンプルなステップですが、学生を段階的にレッスンへと導いてくれるため、とても有効です。
真太郎はこの進め方をとても気に入ったそうです。授業が理解しやすく、より興味深いものになったと感謝していました。
ディスカッションの中では、リーン先生がトピックを実生活の状況と結びつけ、国際的な友情、文化の違い、さらにはカルチャーショックについても話し合いました。
さらに先生が、「being considerate(思いやりがある)」、「being sensitive(配慮がある・敏感である)」、「being aware of something(何かを意識している)」などの類義語も紹介してくれたため、語彙力を高めるのに非常に役立ったそうです。
こうしたアプローチのおかげで、真太郎は自分の考えを自由に共有でき、レッスンを心から楽しむことができたと話していました。
オプショングループクラス:Reggie先生

夕方、真太郎は2つのオプショングループクラスにも参加させてもらいました。
1つ目のクラスは、Reggie先生(レジー先生)のグループディスカッションクラスで、とても楽しかったそうです。
ディスカッションのテーマは「世界中のお祝いと珍しいお祭り」でした。
韓国人の学生2名と台湾人の学生1名が一緒に参加していたので、ディスカッションは終始活発で、とても興味深いものとなりました。
生徒たちそれぞれの国での新年、クリスマス、バレンタインデーなどをどのように祝うのかを共有し合い、会話はさらに盛り上がりました。私自身も聞いていてすっかり夢中になってしまうほどでした。
真太郎は、レジー先生の授業スタイルもとても気に入ったと話していました。
先生のリラックスした親しみやすい教え方のおかげで、教室にいる全員が自分の文化を自由に語りやすい雰囲気が作られていました。
ネイティブグループクラス:Peter先生

最後のトライアルクラスは、オーストラリア出身のネイティブ講師、Peter先生(ピーター先生)によるオプショングループクラスでした。
先生はフレンドリーでエネルギッシュな方で、クラス全体が明るく、内気な学生でも安心して発言できる雰囲気がありました。
私たちが参加したクラスでは、音声クリップを聞いたうえで「自分の理解度を0~100%で自己評価する」というワークが行われました。
リスニング力を高めるための、シンプルでありながら実践的な方法で、気軽に取り組むことができる内容だと感じました。
ピーター先生は、実際のコミュニケーションを通してリスニングやスピーキング力を伸ばすことを大切にしており、ディスカッションのパートでは、学生自身の考えを臆することなく話せるように上手に導いてくださいました。
真太郎も、ピーター先生の教え方はフィリピン人講師とは全く違っていたので、とても興味深かったと話していました。
残念ながら、Native ESLコースおよびネイティブ講師による無料オプションクラスの提供は、2025年9月30日をもって終了となりました。
ぜひ参加していただきたいクラスの一つだったのでとても残念ですが、私たちの貴重な経験として心に残っています。
A&Jの先生方についての感想
真太郎が受講させていただいたトライアルクラスでの経験と、私自身が見た授業の様子から、A&Jメインキャンパスには本当に素晴らしい先生方がいると感じました。
先生方は、英語学習を魅力的で楽しく、そしてもちろん効果的なものにしてくれるので、多くの学生がその授業を気に入り、次の授業も楽しみにするのではないかと思います。
講師インタビュー:学生の自信を育てる指導法
アカデミックコーディネーター:Leen先生

留学して英語を学ぶ日本人学生にとって、ときに学業よりも恥ずかしさや自信の無さがハードルになることがあります。
私自身の経験では、多くの日本人学生は自信があり、賢く、積極的に会話をしてくれましたが、中にはマンツーマンクラスでもとても控えめな学生がいました。
45分間のレッスン中、ほとんど話さない学生もいて、そうなると自然に私ばかりが話すことになってしまいます。
講師としては難しい面もありましたが、慣れない環境や新しい経験で圧倒されているときに緊張するのは誰にでもあることです。
ですから、私は彼らに無理に話すよう促すことはしませんでした。沈黙や恥ずかしさの背景には、何らかの理由があるはずだからです。
リーン先生も、日本人学生が授業で直面するこの課題をよく理解しています。
日本人学生は受動的な学習者であるだけでなく、間違えることを恐れているため、自分の意見を積極的に口に出せないことが多いと話していました。
間違えること自体が、学生にとっても先生にとっても恥ずかしいことだと感じてしまうからです。
だからこそ、初日の授業で「間違えても大丈夫」ということを学生に伝えなければならないとリーン先生は言います。
先生たちは学生たちの間違いを丁寧に正し、そこから問題点がどこにあるのかを一緒に見つけていきます。
こうした“間違い”こそが、学生本人と先生の双方にとって学びの手がかりになることを強調していました。
このような理由から、日本人学生の自信を育てることが授業で最初に取り組むべきことであり、それには時間がかかるとも話していました。
最初は恥ずかしいと感じても、A&Jメインキャンパスの思慮深くてフレンドリーな先生方と、温かくアットホームな雰囲気が、あなたが自信を持って英語で自分を表現できるようになるまでサポートしてくれるはずです。
A&Jメインキャンパスがマンツーマンクラスに重点を置き、A&Jエコキャンパスではグループクラスも取り入れている理由についても尋ねてみました。
マンツーマンクラスは個々のニーズに応えられる効率的な授業形式ですが、グループクラスで実践的なコミュニケーション力を培いたい学生も少なくないことから、エコキャンパスではグループクラスをカリキュラムに組み込んだそうです。
リーン先生によると、2つのキャンパスに異なる特色を持たせることで、学生は自分の学習スタイルや目的に合ったキャンパスを選べるようにしているとのことでした。
また、グループクラスを通じて他の学生と交流する機会も提供できるようにしたそうです。
A&Jアカデミーが学生一人ひとりの学習目的に合わせて、柔軟にカリキュラムを設計していることがわかりました。
A&Jメインキャンパスの長所と短所
メリット
1.家庭的で落ち着いた雰囲気
定員が約70名と小規模なA&Jメインキャンパスは、温かくフレンドリーで、誰もが安心して快適に過ごせる家庭的な雰囲気があります。
2.マンツーマンクラス中心のコース設計
A&Jメインキャンパスはマンツーマン指導に重点を置いており、ビジネスとジュニアESLコース以外の全てのコースがマンツーマンクラスだけで構成されています(オプショングループクラスを除く)。
多くのマンツーマンクラスを受講することで学習効果を最大化したい方や、スピーキングなどを集中的に練習したい学生にとても適した環境です。
3.パーソナライズされたカリキュラム
A&Jアカデミーでは、学生一人ひとりの目的やニーズ、レベルに合わせて柔軟にレッスン内容をカスタマイズできる、自由度の高いカリキュラムが採用されています。
自分の強みを維持しながら、弱点を効率的に強化するのに役立つシステムです。
4.ワーキングホリデー準備プログラム
A&Jメインキャンパスは、海外でのワーキングホリデーに向けた準備プログラムでよく知られており、多くの学生から信頼されています。
コースには、バギオ市内の提携レストランでのOJT(実務研修)が組み込まれており、学習期間に合わせて合計20時間あるいは40時間の接客実務を体験できるのが特徴です。
5.個別対応が可能な食事
食物アレルギーや食事制限のある学生、またはベジタリアン、ビーガン、ハラール食が必要な学生は、追加料金を支払うことで、内容をカスタマイズした食事を利用できます。
6.学校近くにスーパーマーケットがある便利な環境
学校から徒歩5分以内の距離に、C & Triple A – Camp 7(CAAA)スーパーマーケットがあり、日用品や軽食の買い出しにとても便利です。
デメリット
1.グループクラスが少ない
A&Jメインキャンパスは、ほとんどのコースがマンツーマンクラスだけで構成されています。
オプショングループクラスも1日1クラスのみです。
そのため、マンツーマンクラスと、複数のグループクラスを組み合わせて学習したい方には、グループ校のA&Jエコキャンパスの方が適しているかもしれません。
2.シンプルな施設
A&Jメインキャンパスの施設は清潔で整っている一方、全体的にシンプルで豪華さや新しさはありません。
より新しくて綺麗な設備や宿泊施設をお探しの場合は、エコキャンパスのほうが適しているでしょう。
まとめ
A&Jメインキャンパスはシンプルな造りですが、清潔で居心地が良く、細部まで配慮が行き届いていると感じました。
しかし、私たちが最も心を惹かれたのは、学校全体の温かく家庭的な雰囲気でした。
先生方も学生たちもフレンドリーで親しみやすく、私たちもリラックスして本当に楽しい時間を過ごすことができました。
また滞在してみたいな。そんな風に思わせてくれる学校です。
A&Jメインキャンパスはあなたにとって理想的な英語学習環境でしょうか?
まずは当サイトの学校紹介ページで詳細をご確認いただくことをお勧めします。
また、無料カウンセリングのご予約も可能ですし、このキャンパスについてご質問がございましたら、メールやLINEでお気軽にお問い合わせください。
※この記事は前・後編の【後編】です。
前編では、A&Jメインキャンパスの雰囲気や周辺環境、屋外を含む学習スペース、校内施設、食事、寮の様子など、生活面を中心に実体験に基づいて紹介しています。
滞在時のイメージを具体的に持ちたい方は、前編もあわせてご覧ください。
前編はこちら👇
[バギオ・A&J Main:アットホームでマンツーマン重視の学校【前編】]




