バギオ・A&J Main:アットホームでマンツーマン重視の学校【前編】

A&Jメインキャンパスの鉢植えと松の木に囲まれた校庭と2棟のフィリピン風東屋

もしあなたが、居心地の良い家庭的な環境で集中的にマンツーマンの英語レッスンを受講できる学校を探しているなら、A&J Main Campus(A&Jメインキャンパス)をぜひチェックしてみてください。

A&Jメインキャンパスは、こぢんまりとした規模でありながら、温かく居心地の良い雰囲気と個性を併せ持っています。

同時に、真剣に学びたい人にとっても最適な環境です。
私たちは到着した瞬間から、この学校を特別にしている小さな魅力に気づきました。

前編では、A&Jメインキャンパスの静かな学習環境、国際色のある雰囲気、周辺の生活エリア、屋外を含む学習スペース、校内施設、そして実際にいただいた食事や寮での過ごし方など、滞在に関わる要素を中心にまとめています。

学校の雰囲気を具体的に知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。


※この記事は前・後編の【前編】です。
後編はこちら👇
[バギオ・A&J Main:アットホームでマンツーマン重視の学校【後編】]

学校の雰囲気

ダイニングエリアに置かれた卓球台と奥のテーブルで授業を行う講師と学生

学校は一日中静かで落ち着いた雰囲気で、学生は授業に集中しやすい環境でした。
周辺の道路を走る車の音が時折聞こえることはありましたが、全体として大きな妨げになるほどではありませんでした。

私たちが出会った学生の多くは韓国と中東の出身で、台湾の学生にも会いました。
日本人学生も在籍していましたが、訪問中に実際に見かけることはありませんでした。日本語が聞こえてこなかったので、気付かなかっただけかもしれません。

日本人比率が低いことも影響しているのか、雰囲気は自然と国際色があり、英語学習に集中して過ごしたい人や、できるだけ英語に囲まれた環境を求める学習者にとって良い環境だと感じました。

学校の周辺環境

A&J Main Campusの向かい側あるバスケットボールコートを撮影するGrit留学のジェニー

日本では野球が国民的なスポーツですが、フィリピンではバスケットボールがとても人気があります。
学校の校庭や体育館だけでなく、街角のあらゆる場所にバスケットボールコートがあり、A&Jメインキャンパスも例外ではありません。

メインキャンパスのすぐ前にも小さなバスケットボールコートがあり、放課後に学生がリラックスして楽しむのに最適です。
太陽の下で3×3の試合や、シュート練習を楽しむことができます。

夕方になると、コートで数人のフィリピン人がプレーしているのを見かけました。
A&Jメインキャンパスの学生が、地元のフィリピン人のゲームに参加することもあるそうです。
これは本当に素晴らしい機会だと思いました。
バスケットボールを楽しめるだけでなく、地元の人たちと気軽に交流し、海外生活に少しだけ意味と楽しさを添えることができるからです。

また、私たちは行く時間がなかったのですが、学校のすぐ近くにC & Triple A – Camp 7(CAAA)というスーパーマーケットがあり、多くの学生の役に立っているそうです。
キャンパスから徒歩5分以内にあり、日用品の買い物にとても便利です。
店内にはフィリピン製品が中心に並んでいますが、韓国や日本の商品など、さまざまな海外製品も扱っています。
日用品の買い出しに市街地まで出向く必要のない環境は、英語の学習に集中したい学生たちの助けになると思います。

キャンパスツアー:施設と主な特徴

A&Jメインの校門側から見た校庭と屋根付きの屋外学習エリアのテーブルと椅子

一見すると、A&Jメインキャンパスは外からはシンプルな3階建ての建物に見えますが、前日本人マネージャーのレイカさんに案内していただくと、その印象以上に多くの魅力が詰まっていることがすぐに分かりました。

校舎の外観と周辺エリアをひと通り見学したあと、建物の右側にある屋外スペースへ案内されました。
このスペースは砂利敷きで、数本の背の高い松の木と、複数の鉢植えに囲まれています。
シンプルですが、緑と自然の質感が調和した空間で、私たちはすぐにリラックスした気分になりました。
その雰囲気が、学生たちがこの場所を特に気に入っている理由のひとつなのだと思います。

屋外で授業を受けられるのが、A&Jアカデミーの特徴の一つでもありますが、実際に屋外スペースで複数の授業が行われていました。
コーヒーエリアと呼ばれている、屋根付きのテラススペースのような場所では2組の授業が行われ、フィリピンの伝統家屋「クボ」をイメージした東屋では、別の2組が勉強していました。

屋外席での受講は事前予約制となっていますが、掲示板にある予約表をみると、殆どの時間帯が埋まっていました。このことからも屋外授業の人気の高さが分かります。

A&Jメインの校舎3階の大きな窓に向かって並ぶカウンターテーブルとハイチェア4脚

その後、私たちは校舎の中へ入り、1階へ降りました。ここは校舎正面の道路から見ると地下に隠れたような位置にあり、存在にまったく気づきませんでした。本当に見た目は分からないものです。

バギオ市は標高約1,500mの山岳地に位置しているため、多くの建物が傾斜地に建てられています。
そのため、バギオ市の建物にはよくあることなのですが、道路に面した建物の入り口が2階や3階になっています。
A&Jメインキャンパスの場合は、入り口が2階、その下が1階、地階となっています。

1階には校内寮の部屋と、ホール部分には小さなスポーツジムがあります。器具はそれほど多くありませんが、ラットプルダウンマシン、トレッドミル、スピンバイク、ベンチプレスなどが置かれています。

さらに地下1階へ降りると、広々としたカラオケルームがありました。
上の階で学習したり、休んだりしている学生の邪魔にならないよう、よく考えられて地下に設置されているのだと思います。

A&Jメインキャンパスの施設は全体的にシンプルです。
豪華さや派手さはありませんが、どれも清潔で居心地が良く、学生のニーズにぴったり合っています。
私が一番驚いたのは、この小さなスペースに、思った以上にさまざまな設備がうまく配置されていることです。
外から見ると学校はこぢんまりとしていますが、中に入ると驚くほど多くの魅力が詰まっています。

3階には静かに集中できる小さな自習エリア、2階の食堂のとなりには卓球や校内アクティビティを楽しめるエリア、1階にはコンパクトなジム、地下1階にはリラックスできるカラオケルームがあります。

マンツーマンクラスやグループクラスがある4階には、Honesty Store(正直/誠実ストア)と名付けられたミニストアがありました。
品数は多くないですが、インスタントラーメンやスナック、インスタントコーヒーや冷たいソフトドリンクなどが販売されており、おやつや夜食を食べたいときに便利です。
面白かったのが、スタッフは常駐しておらず、学生は購入した物を“正直”にノートに書き、後日清算する仕組みだったことです。学生との信頼関係が築かれている学校だからこそできる仕組みだと思います。

A&J メインキャンパスは、表面的には控えめですが、学生が勉強し、休息し、楽しい時間を過ごすことができる、温かく家庭的な雰囲気を作り出している学校です。

学校の食事:実際のメニューと感想

Lunch

人参、ズッキーニ、ひき肉、卵入りのビビンバにチキンスープ、マンダリンを添えたランチ

A&Jメインキャンパスの食事はビュッフェスタイルです。
ランチとディナーは、ご飯とスープを各自で盛り付け、おかずはキッチンスタッフが一品ずつ取り分けてくれます。
食べたい料理と量を伝えるだけでよく、ゆったりと食事を楽しむことができました。

私たちが訪問させていただいた日のランチは、ボリュームたっぷりのビビンバでした。
温かくてホッとするチキンスープと、さっぱりしたダランギータ(フィリピン産のマンダリンオレンジ)2切れが添えられていました。

シャキシャキの野菜、とろとろの半熟目玉焼き、香ばしい豚ひき肉、温かいご飯、そして全体に絡めるビビンバソースの組み合わせが良く、辛さと甘さのバランスも取れていました。
チキンスープはあっさりとしながらも風味豊かで、ダランギータの甘酸っぱい爽やかな風味が食事を締めくくりました。
満腹で幸せな気分になれるランチの一つでした。

Dinner

小玉ジャガイモ、チヂミ、野菜炒め、韓国風スープ、ドラゴンフルーツが盛り付けられた夕食

その日の夕食は、まるで家庭料理のような、ほっとする温かさのある献立でした。

メニューは、ピリ辛のキャベツ豆腐スープ、チヂミ(韓国風お好み焼き)、アルカムジャチョリム(韓国風小玉じゃがいもの煮込み)、そして、ニンジン、赤ピーマン、キャベツを使った彩り豊かな野菜炒めでした。

私と真太郎は、決して豪華な料理ではないけれど、どれも心が落ち着く優しい味だと感じました。
なかでも私が一番気に入ったのは野菜炒めでした。
そして、最後にいただいたドラゴンフルーツとフィリピン産のマンダリンオレンジが、食後に爽やかな甘みを添えてくれました。

Breakfast

チキンスープ、ガーリックライス、野菜炒め、ハムソテーが盛り付けられた朝食プレート

私たちは朝食もとても楽しみにしていましたが、その期待をまったく裏切らない内容でした。

料理はシンプルながら驚くほど満足感がありました。
小松菜と人参の炒め物、ハムとピーマンのソテー、ガーリックライス、新鮮なパパイヤのスライスを盛り付け、温かいチキンスープを添えました。
味付けはマイルドで心地よく、一日の始まりにぴったりです。

正直なところ、これまで各校でいただいたスープの中でも、A&Jメインキャンパスのチキンスープは私たちのお気に入りの一つです。

教室と自習エリア:授業場所を選べる柔軟な環境

マンツーマン教室で椅子に座るGrit留学の真太郎と、校舎前に設置されたパラソルテーブルと椅子

キャンパスツアーの項目でも触れていますが、A&Jメインキャンパスで気に入る方が多いと思うのが、屋外でのマンツーマン授業と、その予約システムです。

校舎4階の掲示板に、授業時間と勉強スペースの一覧表が掲示されており、そこに名前を書くだけで、屋外にあるクボ、コーヒーエリア、校舎前のパラソルの下など、お気に入りの場所を確保できます。
とてもシンプルですが、学生が自分に合った環境で学べるようにという学校の配慮を感じます。

屋外の学習スペースは綺麗に保たれており、風通しが良く、自然光もたっぷり入ります。
勉強しながら新鮮な空気を味わえるのも魅力です。
周囲の音が少し聞こえることはありますが、全体としては静かでリラックスした雰囲気で、先生とのスピーキングの授業にも最適です。

A&Jメインキャンパスの学生たちは、こうした環境をうまく活用しているようです。
午前中は明るく涼しい屋外で勉強し、日差しが強くなる午後は校舎4階の教室へ移動するなど、その日の気分や天候に合わせて学習場所を変えています。

気分転換がしやすく、学習がより楽しく感じられるのも魅力の一つです。
このような環境が好きな方なら、この教室レイアウトはきっと気に入ると思います。

自習には、3階のラウンジか、4階の自習スペースを自由に使えます。
教室の多くは4階にあり、エレベーターがないため階段を使うことになりますが、実際に歩いてみても負担に感じるほどではありませんでした。逆に、授業の合間の軽い運動になって良いかもしれません。

マンツーマンクラスの教室は少し狭く感じるかもしれませんが、集中して学習するには十分な広さです。
一方、グループ教室は広めに作られており、学生同士が交流しながら授業に参加しやすい環境になっています。

校内寮:実体験に基づく快適さと感想

二段ベッドとシングルベッド、3人用勉強机、冷蔵庫が設置された校内寮のトリプルルーム

私たちは3階のトリプルルーム(3人部屋)に宿泊させていただきました。
部屋には二段ベッドが1台と、シングルベッドが1台あります。

部屋に入って最初に感じたのは、床の清潔さです。
入室前に靴を脱ぐルールになっていることと、学校スタッフによる清掃が行き届いているからだと思います。
私たちは室内用スリッパを持参しませんでしたが、快適に過ごしたい方は室内履きの用意をおすすめします。

部屋はシンプルながら快適で、バスルームは想像以上に広々としていました。
また、フィリピンの家庭では一般的ですが、他の学校寮では珍しい、水を入れたバケツと手桶も置かれていました。
バケツの水は何に使うのだろう?と思われる方もいるかもしれません。これは、断水が発生した時に手を洗ったり、トイレを流したりするのに使用できます。

私たちの部屋にはバルコニーもついており、外の空気を楽しみながら、校舎裏の景色を眺めることができました。
ミニ冷蔵庫も備え付けられていて、飲み物や軽食の保管に便利でした。

私はよく眠れましたが、真太郎は道路を走る車の音や近所の犬の鳴き声が少し気になったようです。そこで耳栓を使用したところ、ぐっすり眠れたそうです。
外の音は、滞在する部屋の向きや階数によって異なると思うので、一概には言えませんし、校舎裏側の部屋は静かかもしれません。

フィリピンでは、犬や猫、ニワトリの鳴き声を含め、近隣の生活音が聞こえるのは一般的です。
地元民の私でも気になるときはありますが、次第に慣れるものです。
特に眠りが浅い方は、ノイズキャンセリングイヤホンや耳栓を持参すると快適に眠れ、翌日も集中して授業を受けられると思います。

キャンパス内のWi-Fi環境

学生がWi-Fiを利用できる場所は、校舎2階のロビー(エントランスフロア)、3階のラウンジ、4階の自習エリアの3か所です。

私たちが利用した際は接続が安定しており、インターネット接続に問題はありませんでした。


※この記事は前・後編の【前編】です。

後編では、実際に受講したトライアルクラスの様子や、講師インタビューから見えた指導の考え方を中心に、A&Jメインキャンパスでの学びの実像を詳しく紹介しています。

学校の長所と短所もあわせて整理していますので、学習環境をより具体的に知りたい方に役立つ内容です。

後編はこちら👇
[バギオ・A&J Main:アットホームでマンツーマン重視の学校【後編】]


また、A&J Main Campusにご興味をお持ちの方は、
学校情報ページもぜひご覧ください。
学校の特徴やコース内容など、実際の留学検討に役立つ詳細情報を掲載しています。

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バギオ A&J Main Campus(A&Jメインキャンパス)の正面外観

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ブログ著者 石川ジェニーの似顔絵(Grit留学の留学アドバイザー)
 著者:石川 ジェニー