
B’Cebu(ビーセブ)は、学習施設や生活設備が一つのキャンパス内にまとまった、マクタン島でも人気の高い総合型語学学校です。
利便性の高い立地に加え、多国籍の学生が集まる環境と、継続的なトレーニングを受けた講師陣による指導が特徴で、快適な留学生活を送りながら学習に集中しやすい点が大きな魅力です。
前編では、B’Cebuの立地や学校の雰囲気、周辺の買い物スポット、校内施設、そして食事の実際など、滞在中の生活イメージが湧くポイントを中心にお伝えしました。
後編では、教室や自習エリアの使いやすさ、学生寮の快適さ、Wi-Fi環境、ネイティブ講師とフィリピン人講師による授業体験、放課後アクティビティ、そして講師陣の教育的な考え方まで、学習と生活の両面を詳しく紹介します。
前編よりも深くB’Cebuの魅力に触れられる内容です。
※この記事は前・後編の【後編】です。
前編はこちら👇
[セブ・B’Cebu:生活と学習の快適さが揃う総合型語学学校【前編】]
教室と自習エリア:集中しやすい学習環境
マンツーマンクラスルーム

マンツーマンクラスの教室はシンプルで、狭さを感じないつくりでした。この点はとても気に入りました。
ただ、先生と学生の二人が同時に教科書やノートを広げるには、机がやや小さめだと感じました。
筆記量の多い授業では、先生が自分の教材を脇に寄せて、生徒のためのスペースを空ける必要があるかもしれません。
とはいえ、私はこの「少し閉じた構造」が好きです。
集中しやすく、プライバシーも保たれ、外からの雑音も入りにくいので、授業に没頭できる安心感があります。
教室がシンプルな分、気が散る要素も少なく、学びに集中しやすい環境だと思います。
教室の雰囲気は先生によって異なります。
必要最低限のものだけが置かれたシンプルな部屋もあれば、先生自身の工夫で少しデコレーションが施され、温かみのある親しみやすい雰囲気の部屋もありました。
大人数グループクラスルーム

これはB’Cebuの1階にある、大人数グループ向けの教室の一つで、学生はここで朝と夜のオプションクラスを受講したり、スパルタコースに含まれる必須の自習を行ったりします。
写真は、私たちがボキャブラリーのナイトクラスに出席させてもらった際に撮影したものです。
授業の冒頭では、先生がアイスブレイクにアクティビティを実施し、教室に学生たちの笑顔と笑い声があふれていました。
その後、語彙の授業が始まりましたが、学生全員が真剣な面持ちで先生の説明を聞いていたのが印象的です。
実際の教室は、写真の2倍近くの奥行きがあります。
先生は全ての学生に聞こえるように、教室の中を移動しながら授業を行っていました。
ただし、ホワイトボードは教室の一番前に置いてあります。
そのため、視力に不安のある方は早めに教室に入り、前方の席に座ることをおすすめします。そうすれば快適にレッスンを受けることができるでしょう。
自習エリア

学校の2階には広々とした「スタディホール」があり、授業の前後に自習したい学生のために、十分な座席が確保されています。
各テーブルには椅子が2脚ずつのみ置かれており、この配置がとてもスマートだと感じました。一度に向き合う人数が少ないため、落ち着いて学習しやすいのが良い点です。
また、スタディホールの向かい側にある「ライブラリ」にも大きなテーブルと椅子が配置されており、学生は自習に使うことができます。
2つは隣接していますが、タイプの異なる自習エリアがあるため、学生は好みやその日の気分で場所を選ぶことができ、気分転換にもなると感じました。
さらに、勉強で疲れたときは、スタディホール左奥にある「リラックスゾーン」でひと休みすることもできます。
リラックスゾーンには靴を脱いで上がる必要があり、複数のソファやクッションが置かれた空間でリラックスできます。
学生寮:実体験に基づく快適さと設備の感想

私たちは、6階にあるリビングルーム付きツインルームに宿泊させてもらいました。
リビングルームには勉強机のほかにソファも備え付けられていて、長く疲れた一日のあとに腰を下ろせるのは本当にありがたかったです。
エアコンは寝室とリビングルームに1台ずつ設置されており、部屋全体が常に涼しく快適に保たれていました。
ただし、フィリピンは電気代が高いので、エアコンの使い過ぎには注意して節電することをおすすめします。電気を使いすぎると、予定外の出費になり得ます。
部屋の広さは十分で、とても清潔感があり、快適で気に入りました。
勉強机の幅が広く、部屋で自習をするのにも問題がなさそうです。
家電や設備はどれも問題なく使うことができ、滞在中に不便を感じることはありませんでした。

寝室はとてもシンプルなつくりで、2台のベッドが並んで配置され、その間にはナイトテーブルとテーブルランプが置かれていました。
テーブルランプには4口のコンセントが備わっており、デバイスの充電には十分です。
また、寝室にはハンガーラックが2台あり、衣類を整理するのに便利だと思います。
寝室もリビング同様に清潔感があり、ベッドは快適で心地よく、ぐっすり眠ることができました。

バスルームは十分な広さがあり、快適に使用することができました。
タオルハンガーやシャワーエリアの小物置、ヘアドライヤーも設置されており、不便を感じることはありませんでした。
シャワーエリアもガラス製スライドドアで仕切られているので、トイレットエリアの床が濡れることもなく、この点もとてもありがたかったです。
シャワーの水圧はあまり強くありませんが、正直これは学校に限らず、フィリピンのホテルでもよくあることです。
私自身はそれほど気になりませんでしたが、日本の安定した強い水圧に慣れている方であれば、多少気になるかもしれません。

客室は、私たちが滞在した部屋のようなシティビュー(外向き)か、反対側のビルビュー(別棟の学生寮に面した内向き)があり、シングルルームをご利用の方は向きを選ぶことができます。
私たちの部屋はシティビューだったため、バルコニーからはマクタン・ニュータウンの高層住宅街や、学校の周囲に点在する家々を眺めることができました。
さらに、アイランドホッピングを楽しむ際に、学校から最も近いアンガジル港へと続く道路も見渡せました。
宿泊施設のこのポイントもとても気に入りました。自然光と新鮮な空気が心地よく入り込み、バルコニーもリビングルームも快適でリラックスできる空間になっていました。
Wi-Fi:校内の環境とフィリピンの通信事情
滞在中、学校のWi-Fiは特に問題なく利用できました。
校内寮の各部屋にはWi-Fiルーターが設置されており、私たちが宿泊した部屋でも快適に使用できました(Fast.com計測で44Mbps)。
ただし、フィリピンでは大雨や自然災害によるケーブル損傷に加えて、通常時でも回線インフラの品質や電力供給の影響により、接続が不安定になることがあります。
これはフィリピンの通信環境ではよくあることで、日本とは事情が大きく異なります。
事前にこうした点を理解しておくと、気持ちの面でも余裕を持って過ごせると思います。
トライアルクラス:ネイティブ講師とフィリピン人講師による学習
ネイティブグループクラス

真太郎が参加させてもらった最初の授業は、「文法と語彙を使ったスピーキング」というネイティブグループクラスでした。
講師は、私たちの訪問時にアカデミックマネージャーを担当されていたクリス先生です。
ネイティブ講師は、西洋式のスタイルでインタラクティブ(対話型)なアクティビティを多く取り入れるのが一般的です。
そのため、真太郎とクラスメイトは、ロールプレイやスペリングのクイズに取り組んでいました。
少し戸惑いも見られましたが、皆が一生懸命参加している姿がとても印象的で、見ていて嬉しくなりました。
授業の感想を真太郎に聞いたところ、ネイティブの先生と直接コミュニケーションを取りながら、対話型の授業に参加することができ、実践的な英語を身につけるうえで良い経験になったと話していました。
一方で、「先生の言うことを全部聞き取るのはまだ難しい」と率直に教えてくれました。
マンツーマンクラス

真太郎はマンツーマンクラスも受講させてもらいました。
授業は、デイブ先生によるリーディングクラスでした。
先生は万全の準備を整えて臨んでくれ、レッスンの進め方も的確に把握しており、レッスンがスムーズに進んでいました。
真太郎は、デイブ先生が教科書の順番通りではなく、学生がリーディング記事を理解しやすいように工夫された構成で授業を進めていたことに感銘を受けたそうです。
具体的には、最初に記事を読むのではなく、トピックに関連する画像を見ながら状況を推測する会話を行い、その後、関連語彙やフレーズを丁寧に学びます。
そのため、最終的に教科書の記事を読むときには、その意味が自然に理解できるようになっており、自分の考えを伝えるときにも新しい語彙を使うことができ、とても有益な授業だったと話していました。
アクティビティ:授業後の楽しみ方

B’Cebuの夜は決して退屈ではありません。放課後になると、生徒たちはさまざまなアクティビティに参加しています。
私たちが訪問した際には、バレーボールのトーナメントとズンバのセッションを観ることができました。
この学校の良い点の一つは、参加したい生徒が十分にいるため、チーム種目でも気軽に参加でき、協力しながらアクティブに楽しめるところです。
ズンバのセッションはインストラクターが手本を見せてくれるので、初めてでも十分楽しめます。
学生たちだけでなく、先生たちも参加してみんなで楽しんでいたのが印象的でした。
ネイティブ講師の視点:B’Cebuの学びが自信と流暢さを育てる理由
アカデミックマネージャー:Chris Marlow先生

2025年現在、クリス先生はB’Cebuを離れていますが、私たちとのインタビューで共有してくれた考え方は、今でも非常に価値があります。
クリス先生が特に強調していたのは、「学生が殻を破って自分から話せるように支援することの重要性」です。
多くのアジア圏の教育環境では、「学業中心」になりがちですが、英語を身につけるためには “Learning by doing(実践を通して学ぶ)”ことが不可欠だというのが彼の信念です。
これはまさに、B’Cebuが実践しているアプローチそのものです。
授業中だけでなく、放課後のアクティビティでも英語を使う機会を多く提供し、学生が実際に英語を使いながら自信をつけられる環境を整えています。
実際、私たちが参加したクラスや見学したグループクラスでも、講師たちはインタラクティブ(対話型)なアクティビティを積極的に取り入れており、クリス先生の方針がしっかり反映されていることを感じました。
もちろん、緊張してぎこちなくなる学生もいましたが、まさにそこが「殻を破る第一歩」であり、自由に話せるようになるための大切な過程だと思います。
英語をより自然に、そして流暢に話せるようになりたい方には、自分のコンフォートゾーンから少しだけ踏み出してみることをおすすめします。
その小さな一歩が、想像以上の成長につながるはずです。
B’Cebuの長所と短所
メリット
1.充実した学校設備
B’Cebuには、レストランやカフェ、ライブラリやスタディホール、スポーツジムやスパ、レクリエーションエリアなど、幅広いアメニティが整っています。
これらの施設のおかげで、学生は学習とリラックスのバランスを取りやすい環境で過ごせます。
2.学生中心のアプローチ
講師たちは、実際の場面で英語を使う「実践性」と「パフォーマンス」に重点を置いた指導を行っています。
さらに、学校は学生の英語学習のプロセスだけでなく、心身の健康面も丁寧にサポートしています。
3.講師トレーニングの充実
B’Cebuでは、授業の質を維持し、講師のスキルを継続的に高めるため、レギュラー講師に対する研修セッションをほぼ毎日実施しています。
4.便利な立地
B’Cebuはマクタン・ニュータウンや周辺施設に近く、ショッピング、レストラン、観光スポットへのアクセスがとても良い場所にあります。
5.大規模な学生コミュニティ
学生数が多いB’Cebuでは、さまざまな国から来た学生と出会う機会が豊富にあります。
友人をつくりやすく、留学生活がより楽しくなるだけでなく、英語力向上にもつながります。
6.幅広い年代・学習スタイルに対応したコース
B’Cebuは、ジュニア、シニア、ファミリー、社会人向けなど、多様なバックグラウンドの方が安心して学べるインクルーシブ(包括的)な学校です。
コースは授業量に応じてライト、バランス、インテンシブ、スパルタと幅広く、学習目的や希望に合わせて学習強度を選ぶことができます。
デメリット
1.家庭的な雰囲気ではない
B’Cebuは規模が大きく学生数も多いため、こぢんまりとした温かみのある「家族的な雰囲気」を求める方は、希望の雰囲気とやや異なると感じられるかもしれません。
まとめ
全体的に見て、B’Cebuはその規模や設備だけでなく、利便性の高さ、多国籍のコミュニティ、そして質の高い教育を一つの広いキャンパスにバランスよく融合している点が非常に印象的でした。
現代的な生活の快適さを楽しみながら、しっかりと英語学習に取り組める環境が整っている学校です。
整然とした教室からレクリエーションスペースまで、すべてが学習面と心身の健康の両方をサポートするよう、丁寧に設計されているのが伝わってきました。
B’Cebuが「自分に合いそう」と感じられた方は、学校情報ページで詳細をご確認ください。
安心してご検討いただけると思います。
また、無料相談のご予約も受け付けております。
メールまたはLINEにて、どうぞお気軽にお問い合わせください。
お手伝いできることがあれば、喜んでサポートいたします。
※この記事は前・後編の【後編】です。
前編では、B’Cebuの立地や学校の雰囲気、周辺のショッピングエリア、校内施設、講師トレーニングの様子、そしてブッフェ形式の食事内容まで、キャンパスでの生活を中心に紹介しました。
初めて訪れる方でも滞在をイメージしやすい内容となっています。
前編はこちら👇
[セブ・B’Cebu:生活と学習の快適さが揃う総合型語学学校【前編】]




