現地の食事事情|日本食は手に入る?

おにぎり、サンドイッチ、味噌汁、サラダ、果物、ドリンクが並ぶ朝食

フィリピン留学を検討している方の中には、「食事が合うか不安…」「日本食は手に入るの?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
フィリピンではローカルフードも多彩でおいしい一方、長期滞在者にとって“食の快適さ”は留学生活の満足度を大きく左右します。

この記事では、フィリピン留学中の現地の食事事情、日本食の入手方法、自炊のコツなどを詳しく解説していきます。

フィリピンの食文化と主な特徴

フィリピン料理はどんな味?

フィリピン料理の特徴は、甘め・酸味・塩味が絶妙に組み合わさった味つけです。代表的なメニューには以下のようなものがあります。

アドボ(Adobo):鶏肉や豚肉を酢と醤油、にんにくで煮込んだ定番家庭料理
シニガン(Sinigang):タマリンドの酸味が効いたスープ
レチョン(Lechon):豚の丸焼き。お祝いの場でよく登場
パンシット(Pancit):フィリピン版焼きそば
ローカル屋台のBBQ:甘辛いソースが癖になる人気メニュー

味つけは濃いめですが、日本人にも比較的なじみやすく、「意外と食べやすい」と感じる留学生も多いです。

食事スタイルは?外食文化が中心

フィリピンでは外食がとても一般的です。物価が安く、ローカル食堂(カレンデリア)では1食100〜150ペソ(約250〜400円)程度で食べられるため、自炊よりも外食派が多いのが実情です。

また、ファストフード天国でもあり、ジョリビー(Jollibee)やマクドナルド、KFCなどが街中に点在しています。留学生にとっても、気軽に外で食べる環境が整っています。

日本食は手に入る?

主要都市では日本食レストランが豊富

セブ、マニラ、バギオなどの留学都市には、日本食レストランが数多く存在します。
寿司、ラーメン、とんかつ、カレーなど、日本人に馴染みのある料理が食べられます。

例えば:
バギオ:「Chaya」、「Agara Ramen」、「Hamada Restaurant」など
セブ:「Tokyo Table」、「Yoshimeatsu」、「Nonki」 など
マニラ:「Yabu」、「Ramen Nagi」、「Ippudo」 など

価格はローカル食に比べると高めで、1食500〜1,000ペソほど。ただし、日本クオリティの味を求めるなら十分満足できるレベルです。

日本食材の入手先

自炊派の方や節約したい方にとって気になるのが、日本の調味料や食材が手に入るかどうか。

主要都市には、日本人向けスーパーやアジア食材店がいくつかあります。

Metro(メトロ)スーパー:大きめの都市で展開。醤油・味噌・カレールーなどを扱う
Landers / S&R:会員制スーパー。輸入食品が豊富で日本食材もあり
Daiso / Japan Home Center:調味料やインスタント食品もたまに入荷
Japanese Grocery(日本食材専門店):マニラやセブに複数あり

特に醤油・みりん・だし・カレールー・海苔などの基本調味料は比較的手に入りやすいです。
ただし、値段は日本の2〜3倍になることが多いので、留学前に少し持参する人もいます。

学校や寮での食事事情

語学学校の食事は日本人向けが多い

多くの語学学校では、1日3食付きのプランを用意しています。
日本人経営の学校では、日本食中心の献立を出すところも多く、食事面の不安が少ないのが特徴です。

朝:ごはん・味噌汁・卵料理
昼:野菜炒め・煮物・揚げ物
夜:カレーや照り焼き、魚料理など

留学生からは「学校のごはんが一番安心」「外食よりバランスが良い」といった声もよく聞かれます。

韓国系語学学校で提供される国際色豊かな食事

フィリピンにある韓国系語学学校では、韓国料理だけでなく、様々な国の料理が提供されています。
メニューは通常、学校に在籍する生徒の国籍構成によって決まります。
そのため、キムチなどの韓国料理は必ずありますが、ラーメン、味噌汁、チキンカツや豚カツといった日本料理が提供されているのも珍しくありません。
時には、ベトナム料理、アラビア料理、フィリピン料理など、他の国の料理が登場することもあります。
中には、増え続ける日本人学生のために日本人シェフを雇っている学校もあり、食事を通じて快適な環境を提供しようとする学校側の配慮が感じられます。
一般的に、食事はほとんどの学生の好みに合うようにマイルドな味付けになっていますが、好みに合わせて味を調整したい人のために、調味料も用意されています。

自炊はできる?

寮やコンドミニアムでの自炊事情

多くの語学学校の寮では、自炊は禁止または制限付きの場合が多いです。
火を使う調理ができないケースもあり、電子レンジやケトル程度しか使えないことも。

長期留学や外部のコンドミニアムに住む場合は、キッチン付きの物件を選べば自炊も十分可能です。
自炊をしたい方は、調味料や保存容器を日本から少し持参しておくと便利です。

食材価格の目安

お米(5kg) 約350〜450ペソ
鶏肉(1kg) 約200ペソ
野菜(キャベツ・トマト・にんじんなど) 日本の半額〜同等
卵(12個) 約150ペソ

全体的に肉・魚はやや高めですが、野菜や果物は安価で種類も豊富です。
自炊をうまく取り入れれば、食費を節約しつつ健康的な食生活を維持できます。

フィリピンでの食生活を快適にするコツ

① 無理に「日本食オンリー」にしない

現地の味にも徐々に慣れていくことで、外食の選択肢が広がり、食事がより楽しくなります。
まずはローカルフードをいくつか試し、自分に合う味を見つけましょう。

② 栄養バランスを意識する

外食では炭水化物中心になりがちなので、野菜やフルーツを意識的に摂ることが大切です。
フルーツ天国のフィリピンでは、マンゴーやパイナップルなどを安く購入できます。

③ 日本食材は計画的に使う

持参した調味料やレトルト食品は、「日本の味が恋しくなった時」に使う“ご褒美”アイテムに。
現地での入手コストも考え、上手に使い分けましょう。

まとめ:フィリピンでも日本食は十分楽しめる!

フィリピン留学では、ローカル料理もおいしく、主要都市では日本食も意外と手に入りやすいのが現状です。
「食事が合わないかも…」という不安は、実際に来てみると案外すぐに解消されることが多いです。

・日本食レストランは主要都市に多数
・スーパーや専門店で日本の調味料も購入可能
・学校によっては日本食メニューを提供

異国の食文化を楽しみながら、日本の味も恋しくなったらいつでも戻れる。
そんなバランスの良い“食生活”を送れるのが、フィリピン留学の魅力のひとつです。