
バギオの語学学校 MONOL(モノル)から、ニュースレターが届きました。
BESA(バギオ英語語学学校協会) FAMツアーの実施報告や空室情報とあわせて、
メールの最後に「腸チフス(typhoid fever)」に関する注意喚起が記載されていましたので、共有させていただきます。
MONOLの日本人マネージャーご自身も先週「腸チフス」にかかっていたとのことで、先月と先々月のあいだに、日本人学生3名が腹痛・下痢・発熱・脱水といった症状で病院を受診し、いずれも腸チフスと診断されたそうです。
そのうち2名は2泊3日の入院が必要だったとのことです。
感染経路ははっきりしていないものの、いまのところMONOLでは日本人学生のみが感染しているとの報告で、
「これから渡航される日本人の方は特に注意してください」とのコメントが添えられていました。
また、メールの中では「腸チフスワクチンがあるようなので、できる予防策・対応策を考えておいた方が良い」という趣旨の呼びかけも記載されています。
腸チフスとは?
腸チフスは、サルモネラ・チフィ(Salmonella Typhi)という細菌によって起こる感染症で、主に発展途上国や衛生環境が十分でない地域で見られます。
代表的な症状としては、数日〜数週間続く高熱、だるさ、頭痛、吐き気、腹痛、便秘または下痢などが挙げられます。
人から人へうつる際の大きなルートは「飲食物」です。
感染者の便などで汚染された水や食べ物を口にすることで、いわゆる「経口感染(糞口感染)」が起こります。
衛生環境や水処理が十分でない場所では、こうしたリスクが相対的に高くなります。
腸チフスワクチンについて
腸チフスには、予防のためのワクチンが複数種類存在し、世界保健機関(WHO)や各国の公的機関でも、リスクのある地域へ渡航する人に対して接種が推奨されるケースがあります。
日本国内では腸チフスワクチンが通常の定期接種に含まれているわけではなく、「トラベルワクチン」として一部の医療機関やトラベルクリニックが、海外で承認されているワクチンを輸入して接種している状況です。
そのため、
・フィリピンを含む腸チフス流行地域へ渡航する予定がある
・現地での滞在期間が比較的長い
といった方は、かかりつけ医やトラベルクリニックに相談し、ワクチン接種を含めた予防策を検討するのが現実的だと思います。
接種の必要性や可否、費用、スケジュールなどは、必ず医師と相談したうえで判断してください。
フィリピン留学を予定されている方へのお願い
今回MONOLから届いたメールは、「過度に不安をあおる」のではなく、「リスクを正しく共有し、できる対策を事前に考えておきましょう」というスタンスで書かれている印象です。
フィリピンへの留学を検討されている方も、以下のような点に気を付けていただくと安心です。
▶ 生ものや十分に加熱されていない料理は避ける
▶ 水道水はそのまま飲まず、基本的にはペットボトルの飲料水を利用する
▶ 氷やカットフルーツ、生野菜など、水洗いの状況が分かりにくいものには注意する
▶ 外食の際は、衛生状態がある程度確認できるお店を選ぶ
▶ トイレの後や食事の前に、手洗いやアルコール消毒を習慣にする
これらは腸チフスだけでなく、一般的な胃腸炎や食中毒の予防にもつながる、基本的なポイントです。
まとめ:正しく知り、準備したうえで留学へ
MONOLからのニュースレターによると、ここ数か月のあいだに日本人学生を含む複数の腸チフス症例が報告されており、学校側も注意喚起を行っています。
フィリピン留学を検討されている方は、
▶ 事前に腸チフスという病気の存在を知っておくこと
▶ 必要に応じてワクチン接種を含めた予防策を、医師と相談しながら検討すること
▶ 現地での飲食や衛生面に気を付けること
この3点を意識していただくことで、リスクを下げつつ、安心して留学生活を送る準備がしやすくなると思います。
不安がある方は、早めに医療機関やトラベルクリニックに相談してみてください。
腸チフスに関する情報は、厚生労働省検疫所(FORTH)でも案内されています。


