セブ・Philinter Academy:熱心な英語学習者に最適な語学学校【後編】

フィリンターのキャンパス内学生寮を左斜め前から見た外観

Philinter Academy(フィリンター アカデミー)は、英語教育の質講師陣の優れた指導力で高い評価を受けている、セブ・マクタン島の人気校です。


※この記事は前・後編の【後編】です。
前編はこちら👇
[Philinter Academy:熱心な英語学習者に最適な語学学校【前編】]

前編では、学校の雰囲気や周辺のショッピングスポット、施設の特徴、そして食事や学習環境など、学生生活の様子を中心に紹介しました。

後編では、校内寮の見学レポートや体験授業の内容、IELTSコース受講前に役立つヒント、さらに学校の長所と短所を通して、フィリンターでの授業内容や学習サポート体制を中心に詳しく紹介します。

校内寮:3人部屋の感想

二段ベッド1台とシングルベッド1台が配置されたトリプルルーム

Philinterの寮には宿泊できませんでしたが、特別に部屋のひとつを見学させてもらいました。
見学した部屋は3人部屋でしたが、正直に言うと、3人で使うには少し狭く感じました。
特に、部屋にある勉強机が小さいため、全員が同時に自習をしようとすると窮屈に感じるかもしれません。
ユキナさんは実際に3人部屋で生活しており、自習は自習室やカフェで行うなど工夫されているようです。

部屋を見学して特に印象に残ったのは、清潔さと落ち着いた雰囲気で、居心地の良い空間だと感じました。
ユキナさんによると、確かに狭さを感じることもあるそうですが、それ以上に利点も多いとのことです。
ルームメイトがいることで、クラスが一緒にならない自分とは異なるレベルの学生と仲良くなり、お互いに良い刺激を受けることができるそうです。
何より、共に生活することで自然と仲が深まり、安心感が生まれるとおっしゃっていました。

狭い住居に慣れていない方は、 1人部屋や2人部屋を検討してみてはいかがでしょうか。
キャンパス内での寮生活を楽しみながら、より快適に過ごせると思います。

トライアルクラス:Philinterの人気コースはどんな感じ?

マンツーマン体験授業でホワイトボードを使用しながら授業を行う講師と学生

真太郎が受講したのは、「Intensive Power Speaking」というコースで、「Express Yourself 」というテキストが使われていました。
このコースはCath先生のおすすめで、学生の間でも人気があるコースだと先生が話していました。

授業中のホワイトボードに書かれた、テクノロジーに関する語彙と文章

トライアルクラスでは、AIとChatGPTをテーマにした「テクノロジー」に関する授業が行われました。
学生は、今まさに世界で起きている話題や共感できるテーマについて意見を交わすことができ、授業内容が常に最新であることに感銘を受けました。
こうしたテーマは、学生の興味を引き出し、批判的思考を促すと同時に、新しい語彙やフレーズ、文法を学ぶ良い機会にもなります。

真太郎にとっては、「故郷」や「旅行」といった身近なテーマに比べると、自分の考えを言葉にするのが少し難しかったようです。
しかしその挑戦が語彙を広げ、より複雑な内容を表現する練習になったと話していました。

この感想には私も強く共感します。
テクノロジーのようなトピックは、複雑な概念や語彙を多く含むため、中級~上級レベルの学習者に特に適しています。
ただし、あなたが初心者で語彙を増やしている途中だったり、理解や表現にまだ自信がなかったりしても心配はいりません。
先生にお願いすれば、より取り組みやすいトピックに調整してもらえます。
フィリンターの先生は柔軟に対応してくれるので、一人ひとりのレベルに合わせて段階的に導いてくれます。

教師の視点:カリキュラムが学生の成長をどう支えるか

アカデミックディレクター:Hannah先生

インタビューの際に笑顔を見せるPhilinterのアカデミックディレクター

今回の訪問のハイライトの一つは、Philinterのアカデミックディレクターであるハンナ先生とお話しできたことです。
彼女はこの学校で20年近く勤務されています。
さらに感銘を受けたのは、彼女が英語専攻であり、学校のカリキュラムを実際に開発した一人であるという点です。

話を伺う中で、この学校のコースは、豊富な経験と専門的な知識の両面から学生のニーズを深く理解している教師たちによって設計されているのだ、という安心感を得ることができました。

ハンナ先生は、フィリンターでは予習重視のカリキュラムを採用していると説明してくれました。
これは、学生が授業前にレッスン資料を受け取り、事前に読んで準備ができるようにしているというものです。
とても興味深いアプローチだと思いました。正直なところ、これまで訪問した他の学校では、このような仕組みを聞いたことがありませんでした。

学生がより積極的に授業に臨み、意欲的に参加し、質問することにも前向きになるため、非常に理にかなっています。
熱心に学びたい学生にとって、このシステムは予習の習慣を身につけるだけでなく、自ら学習をコントロールし、授業をよりインタラクティブ(双方向的)なものにする力を養うことができると思います。

遠藤マネージャーによるIELTSコース受講前のヒント

訪問時とは別の機会ですが、IELTSコースの受講を考えている方に対して、Philinterの日本人マネージャーである遠藤さんからご提案をいただいたので、ここで紹介したいと思います。

遠藤さんは、入学前にIELTS公式問題集を購入して練習し、試験の構成や問題の種類に慣れておくことを強く推奨しています。

フィリンターでIELTSコースを受講される方は、エントリーテストでIELTSの模擬試験を受験します。
問題形式に慣れていない状態で受験したために失点してしまう学生が多く、実際のレベルより低く評価されてしまうことがあるそうです。
学校はエントリーテストの結果を基にクラスや教科書のレベル分けを行うため、効果的な学習がしづらくなる可能性があります。

事前に少し予習しておけば、エントリーテストを受ける際に、より落ち着いて自信を持って臨むことができ、英語レベルも正しく反映されると思います。

また、公式問題集に加えて、IELTS公式サイトでコンピュータベースの模擬試験を無料で試すこともできます。
私自身も実際に利用してみましたが、唯一の難点は実際のバンドスコアが表示されないことと、問題サンプルが固定されていることです。再度挑戦してみましたが、出題内容は前回と同じでした。
とはいえ、サイトにはリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの各スキル別にサンプルタスクが用意されており、試験の雰囲気をつかむのに非常に役立ちます。

Philinterの長所と短所

メリット

1. 学習中心の環境
フィリンターは学習を何よりも重視しています。
規律がありながらもモチベーションを高めてくれる雰囲気があり、真剣に英語力向上に取り組みたい学生に最適だと思います。

2. 指導力が高く、サポート力のある講師
私たちが会った講師の方々の指導力は高く、とても親しみやすいです。
特にIELTSの講師陣には感銘を受けました。多くの講師が8.0以上のスコアを取得しているため、学生はIELTSを熟知した講師から学べると確信できます。

3. マクタン・セブ国際空港に近い
Philinter Academyは空港から、車でわずか10分ほどの距離にあります。
また、賑やかな市内中心部からも離れています。
私はこれを大きなプラスだと考えています。交通の便が良いにもかかわらず、気が散ることが少なく、勉強に集中できる機会が増えるからです。

4. 生徒中心の設計
教室のレイアウトからカリキュラム、サポート体制に至るまで、すべてが学生のことを第一に考えて設計されています。
学生が成功するために何が必要かを真剣に考え抜いた学校であることが伝わってきます。

5. 最新の学習ツール
フィリンターでは、スマートボードを授業に導入し、時代を見据えた学習環境を整えています。
これは、伝統的な指導法とテクノロジーをバランスよく融合させたもので、授業をよりインタラクティブ(双方向的)にし、現代のデジタル社会に対応した内容にしています。

6. 親切な日本人スタッフ
特に日本人学生にとって、通常4名の日本人スタッフがキャンパスに常駐していることは心強いと思います。
彼らは学生生活と学業の両方でサポートを提供してくれるので、寮生活への適応や学業の進捗など、何か問題に直面した場合でも、母国語でサポートを受けることができます。

デメリット

1. 学校主催の週末アクティビティはありません
フィリンターでは、週末のスクールトリップなどは提供していません。
そのため、勉強とリラックス、あるいは観光をバランスよく組み合わせたい場合は、自分で旅程を立てる必要があります。

一方で、学校内の掲示板には、地元のツアー会社が主催する旅行やスクーバダイビング、アイランドホッピング、ドライバー付きレンタカーなどのフライヤーのほか、レストランやスパ、ネイルサロンなどの情報も掲示されています。
多くの学生はそれらを参考に、自ら計画を立てて旅行や観光を楽しんでいるそうです。

2. 完全マンツーマン授業のコースはありません
ほとんどの授業は、マンツーマンクラスと少人数グループクラス(最大4名)の組み合わせです。
そのため、完全マンツーマン指導を重視する場合、フィリンターは最適な選択肢ではないかもしれません。
ただし、オフィスに相談の上、グループクラスからマンツーマンクラスへの変更が認められた場合は、この限りではありません(差額の支払いが必要)。

まとめ

キャンパス内を歩き、授業に参加し、学生をサポートするためにあらゆる面で設計されていることを目の当たりにすれば、
フィリンターは英語力向上に真剣に取り組む方、または特定のIELTS目標スコアの達成を目指す方にとって、まさに素晴らしい選択肢であることがお分かりいただけるでしょう。

学習重視の環境、指導力の高い講師陣、そして最新の設備は、学生が真に集中し、参加し、成長できる環境を作り出します。

キャンパス外の活動を自分で計画したり、適切なコーススタイルを選択したりするなど、留意すべき点がいくつかありますが、学校は留学体験を最大限に活用できるように十分なサポートを提供しています。


Philinter Academyについてもっと詳しく知りたい方は、学校情報ページをご覧ください。

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※この記事は前・後編の【後編】です。

前編では、学校の雰囲気や周辺のショッピングスポット、施設の特徴、食事や学習環境など、フィリンターでの学生生活の様子を紹介しています。

前編はこちら👇
[Philinter Academy:熱心な英語学習者に最適な語学学校【前編】]




セブ Philinter Academy(フィリンター・アカデミー)の校庭にあるプールと校内寮の外観

▶ セブ・Philinter Academy(フィリンター)の学校情報はこちら


ブログ著者 石川ジェニーの似顔絵(Grit留学の留学アドバイザー)
 著者:石川 ジェニー