バギオ・Pines Main Speaking Campus:スピーキング特化校【前編】

パインズメイン・スピーキング校舎の外観

Pines Main Speaking Campus(パインス・メイン・スピーキング・キャンパス)は、Villamor Street に位置し、Wright Park、Botanical Garden、The Mansion(フィリピン大統領官邸)など、Baguio City の人気スポットへのアクセスが便利です。
ダウンタウンへはタクシーまたはジープニーで15分以内です。

私は Pines Chapis Campus(現IELTSキャンパス)に移る前、ここで約2年間教えていました。
このブログでは、私の個人的な経験と、最近の学校視察で得た知見を共有します。

※この記事は前後編に分かれています。
後編はこちら👇
[Pines Main Speaking Campus:スピーキング特化校【後編】]

前編では、学校の雰囲気や周辺環境、施設の特徴、そして食事や自習環境など、実際の学校生活を中心に紹介します。
Pinesメインキャンパスへの留学を検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

学校の雰囲気

パインズメインの食堂で夕食をとる多くの学生たち

Pines IELTSキャンパスと比べると、Pines メインキャンパスの雰囲気はより活気にあふれています。

メインキャンパスのほうが受け入れ学生数が多いことに加え、より幅広い夜間アクティビティやオプションクラスを提供していることが、その一因となっています。

さらに、多くの留学生がIELTSなどの試験対策やアカデミックコースよりもESLコースを選ぶことも理由として考えられます。
メインキャンパスはESLプログラムに重点を置いているため、自然と多くの学生が集まります。

学校周辺:キャンパス周辺の施設と観光スポット

Albergo Hotel

メイン通りに面したパインズメインキャンパス隣のアルベルゴホテル

Pinesメインの魅力の一つは利便性です。

徒歩1分圏内には7-ElevenやAlbergo Hotel(アルベルゴ・ホテル)があり、ホテル内や周辺には複数の飲食店があります。
また、徒歩3分の場所にはStarbucks Coffee(スターバックス・コーヒー)もあります。
さらにメインキャンパスの1階にもレストランがあり、外食の選択肢が広がります。

7-Eleven

セブンイレブン店内に並ぶスナック類、ボトルウォーター、ヘアアクセサリー

私は7-Eleven(セブンイレブン)で軽食を買ったり、学校近くのレストランでランチを楽しんだりしていました。

コーヒーはあまり得意ではないのですが、日本人の学生から「7-Elevenのコーヒーは美味しくて安い」と聞き、試してみることにしました。
たしかにそのとおりで、とても美味しかったです。
夜の授業で眠気覚ましと気分転換のため、時々MochaccinoとFrench Vanillaを買うようになりました。とはいえ、今でもコーヒー党というわけではありません(笑)。
コーヒー好きなら、フィリピンの7-Elevenのコーヒーも試してみてください。

Bureau of Immigration(入国管理局/Baguio City)

アルベルゴホテル内にある入国管理局事務所

現在、Bureau of Immigration(入国管理局)がAlbergo Hotel内にあります。
基本的にビザ関係の手続きは学校が代行するため、学生が入国管理局に出向く必要はほとんどありませんが、本人確認などの目的で学生本人が入国管理局に足を運ばなければならない場合もあります。

以前は学校から入国管理局まで3km以上離れていましたが、現在は徒歩1分の距離にあるため、手続きのためにクラスを休む時間も少なくて済みます。

なお、本文で何度も触れているAlbergo Hotelは、タクシーを利用する際の目印にもなります。
多くのタクシー運転手は「Pines Main Speaking Campus」の名称を認識していないため、
「Albergo Hotel」と伝えた方が確実です。
学校は学生たちに、タクシー運転手にはこの名称を伝えるよう案内しています。

Wright Park と The Mansion

The Mansionへと続くWright Parkの噴水周辺を散策するフィリピン人観光客

ブログの冒頭で、学校から市内の観光スポットへのアクセスが良いと述べましたが、ここに掲載している写真がまさにそれです。

学校から5分ほど歩くと、乗馬で有名なWright Parkに着きます。
その公園にある階段上ると、The Mansionへと続くDancing Fountain(噴水)を訪れることができます。

Pinesメインキャンパスの学生、教師、スタッフは、自由時間にここを散策してリフレッシュしています。
私も同僚の先生たち(友人)と、新鮮な空気と静かな時間を求めてよく訪れました。

林の中を歩くのが好きな方には、楽しめる別ルートもあります。
詳細はここでは伏せますが、メインキャンパスで学ぶならすぐにその道を見つけられるでしょう。

バナナキュー_竹串に刺さったキャラメルコーティングされたバナナ

ちなみに Wright Park では、バナナを揚げながら黒砂糖をまぶし、表面をキャラメル状にしたBanana Cue(バナナ・キュー)が買えます。
日本で売っているバナナとは品種が異なり、甘すぎずとても美味しいです。
地元グルメを試したい方におすすめです。

キャンパスツアー:施設と主な特徴

メインキャンパス内の階段横にある大きな窓と観葉植物のある休憩スペース

学校施設の多くは、私が勤めていた時と同じ場所にありました。

2階には、日中に看護師が常駐するクリニックがあり、多くの学生の助けになっています。
体調を崩したときにすぐに助けを得られるのは、とても心強いです。

以前、私が教えていたベトナム人学生が、外食が原因で食中毒になり、1週間授業を休みました。
彼女は学校のサポートのおかげで無事に授業に復帰しましたが、皆さんが同じ経験をしないことを願っています。
特に2週間や4週間の学習期間であればなおさらです。数日でも休むと、時間と費用が無駄になってしまうからです。

クリニックのすぐ隣にはIELTSとTOEICのテストセンターがあり、学生は外部の会場まで行かずに、慣れた環境で受験できるというメリットもあります。
テストセンターの反対側には会議室があり、授業後は会議やズンバなどのアクティビティに使われています。

私がここにいた頃は、2階に小さなジムがありました。
しかし、この記事の執筆時点では5階に移転し、以前の小規模な施設に比べ、大幅に充実しました。
さらに、ヨガルームや卓球台も設置され、授業の前後に運動するのが好きな方には、きっと嬉しい変化だと思います。

階段またはエレベーターで3階に上がると、食堂、カフェ、フロントデスク、そして経理室などのオフィスがあります。
日本人スタッフも常駐しているので、何か問題が起きたときはいつでも気軽に相談できます。

私が勤務していた頃と現在を比べると、Pinesメインキャンパスの施設はよく整備され、整然としており、学生が滞在中に快適さと利便性を感じられるよう、いくつもの配慮や改善が進められています。

学校の食事:実際のメニューと感想

おかゆ、ハム、スクランブルエッグ、りんごのスライスのシンプルな朝食

パインス メインキャンパスの食事は3食ともブッフェスタイルで提供されています。

朝食は、にんじん、ねぎ、海苔をトッピングしたお粥に、おかずとフルーツ、パンとコーヒーが付いていました。
最高!とまでは言いませんが、真太郎は美味しいと言って食べていました。

ダイニングホールの一面はガラス張りになっていて、外の緑がよく見えるカウンター席があります。
私たちはその席に座って朝食を取ったので、景色のおかげでより美味しく感じました。

私たちが滞在した2日間の朝食はほぼ同じでした。
これは多くの学生も経験しており、メニューに飽きると外食したり、カップ麺で済ませたりすることもあります。

フィリピン風バーベキュー、麺、キムチの美味しいランチ

ランチは最高でした。
フィリピン風チキンバーベキュー、ポークストリップ、小さめの麺のボウル、サラダに、キムチとスイカが添えられていました。
麺の名前は分かりませんが、美味しかったです。茹ですぎず、味も濃すぎませんでした。

フィリピン料理、あるいは学校の食事全般について、学生から「塩辛い」「油っぽい」という意見を聞いたことがあります。これは個人の味覚や好みによると思うので、完全には同意できません。
少なくとも私たちが食べた2日間は、濃すぎると感じることはありませんでした。
キッチンスタッフが学生の好みに合わせて味を調整しているように思います。

油っぽいという点については、たしかにそのとおりかもしれません。
フィリピン料理は中華料理に少し似ていて、ソテーや揚げ物など油を使った料理が多いんです。

ご飯、ポークパティ、野菜、チャウダーのボリュームたっぷりの夕食

初日の夕食は、ハンバーグ、野菜炒め、サラダ、チャウダースープで、スパゲッティ、キムチ、バナナも付いていました。
見た目よく盛り付けることができなかったので、お皿の上には色々な料理がランダムに並んでしまいましたが、美味しい夕食でした。

フィリピン料理で使われる野菜に馴染みがない方も多いと思うので、この日の料理から2つだけご紹介します。

1つ目は chayote(ハヤトウリ)。
洋梨のような形の熱帯野菜で、炒め物や、モリンガの葉を入れた生姜風味のチキンスープ chicken tinolaに加えることが多いです。
沖縄でも食べると聞きました。沖縄の方ならすぐ分かるかもしれません。

2つ目は string beans(さやいんげん)。
短いタイプと、タガログ語でsitawと呼ばれる長いタイプの2種があります。
sitawは肉と一緒にソテーしたり、adobong sitaw(醤油で味付けするシンプルな料理。酢と醤油でマリネする風味豊かなフィリピンの伝統料理adoboに着想を得たもの)として調理します。

馴染みのない野菜など、最初は口に合わないかもしれませんが、次第に慣れて美味しく食べられると思います。

空芯菜の天ぷらと野菜、ポークスープが添えられた夕食

2日目の夕食は、nilagaと呼ばれる豚肉のスープ、空心菜の天ぷら、パンシット、ハヤトウリの炒め物。いつものようにスイカのスライスも添えられていました。少し油っぽいナスを除けば、全体的に良い内容でした。

ちなみに Pines International Academy ではジャポニカ米を提供しており、私が教えていた日本人学生からは「まるで日本のお米みたい」と好評でした。

フィリピンでは一般的に長粒のインディカ米が食べられていますが、パインスではアジア各国の学生が母国で慣れ親しんでいるジャポニカ米を採用しているのだと思います。
価格は通常のインディカ米より少し高く、ベトナムから輸入しているそうです。

留学中に日本のお米に近い味のお米を食べられるのは、日本の学生にとって嬉しいことだと思います。

教室と自習室:学習環境と夜間利用

パインズメインキャンパスの居心地の良いマンツーマン教室

これは、私が勤めていた頃からほとんど変わっていないマンツーマンクラスの教室です。
椅子も机も、基本的に以前と同じ配置です。
先生は学生が出入りしやすいよう、ドアの方向を向いて座ることが多いです。

ホワイトボードマーカーを消した粉が壁や床に残り、少し見栄えがしないかもしれません。
けれども、それも現実であり、多くの学生が学んできた証でもあります。

夜間は、これらのマンツーマンクラスやグループクラスの教室を自習スペースとして利用できます。
ルームメイトに気を使うことなく、発音や音読、プレゼンの練習などができるのはとても良い環境で、スピーキング力の向上に役立ちます。
また、ダイニングホール(カフェテリア)で自習している学生もよく見かけました。

2階にある新しいマンツーマン教室の席に座るGrit留学の真太郎

このマンツーマン教室は、2階にある中で最も新しい部屋です。
以前はオンラインマーケティング部門のオフィスであり、私が対面授業後に勤務していたオンライン講師の部屋でもありました。
現在は学生のためのスペースに改装され、デザインや設備は他のマンツーマン教室とほぼ同じです。
居心地が良く機能的ですが、すべての教室が同じ広さというわけではありません。

グループクラスでホワイトボードの前に立つ講師の説明に聞き入る5人の学生

教室の広さについて言うと、実際にここで勉強した人なら気づくと思いますが、少し狭い部屋もあります。
隣の人が椅子を後ろに引いて出るまで待たなければならないこともあります


※この記事は前後編に分かれています。

後編では、実際に宿泊した学生寮の生活環境やWi-Fi事情、スピーキングクラスの体験、
教師のアドバイスなど、日々の学びと暮らしの両面からPinesメインキャンパスを紹介しています。

後編はこちら👇
[Pines Main Speaking Campus:スピーキング特化校【後編】]


また、Pines International Academyにご興味をお持ちの方は、
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バギオ Pines Main Speaking Campus 正面外観 パインスメイン

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ブログ著者 石川ジェニーの似顔絵(Grit留学の留学アドバイザー)
 著者:石川 ジェニー